近鉄山田線

路線について

所在地 三重県
駅数 14駅
開業 1930年(昭和5年)3月27日
距離 28.3km
複線以上が存在しているか
電化区間が存在しているか
最高速度 130km/h

近鉄山田線路線図

クイックアクセスガイド

路線の概要

路線の歴史

沿線の概況

駅の紹介

車両


路線の概要

山田線(やまだせん)は、三重県松阪市の伊勢中川駅から三重県伊勢市の宇治山田駅までを結ぶ近畿日本鉄道(近鉄)の鉄道路線です。

大阪・京都・名古屋方面から伊勢志摩方面への多数の特急列車が通る路線です。終着駅である宇治山田駅は伊勢神宮の玄関口で、その駅舎は国の登録有形文化財に登録されています。

松阪~伊勢市間で東海旅客鉄道(JR東海)の紀勢本線・参宮線と競合していますが、旧参宮街道に沿っており、ルートは並行していません。名古屋線津~当路線松阪間も伊勢中川駅を迂回しているため並行はしていないものの、紀勢本線と競合しています。しかし、運転本数では近鉄の方が多くなっています。

名古屋線津~当路線松阪間と松阪~伊勢市間は近鉄の方が運賃が高くなっています。なお、JRの50kmまでの自由席特急料金は760円で、近鉄の40kmまでの特急料金は520円に据え置いています(金額は2023年4月1日現在)。

全線でPiTaPaおよびICOCA・SuicaなどのICカードが全国相互利用サービスにより利用可能となっています。なお自動改札機が設置されている伊勢中川駅・松阪駅・伊勢市駅・宇治山田駅を除いた各駅には、専用の簡易改札機を設置して対応しています。

キロポストは大阪線からの数字を受け継いでおり、大阪上本町駅からの距離の表示となっています。


路線の歴史

1930年3月27日参宮急行電鉄松阪~外宮前(現在の宮町駅)間開業。
1930年5月18日参宮急行電鉄参急中川(現在の伊勢中川駅)~松阪間開業。
1930年9月21日参宮急行電鉄外宮前~山田(現在の伊勢市駅)間開業。
1930年12月20日現在の大阪線の区間の全通により上本町(現在の大阪上本町駅)~山田間の直通運転を開始。
1931年3月17日参宮急行電鉄山田~宇治山田間が開業し、全通。
1931年7月4日小俣駅を新設。
1933年3月外宮前駅を宮町駅に改称。
1937年11月3日参急松江駅を廃止し、名古屋伊勢本線の乗換駅として松ヶ崎駅を新設。
1941年3月15日大阪電気軌道が参宮急行電鉄を合併し、関西急行鉄道に改称。伊勢中川~宇治山田間が山田線となる。参急中川駅・参急中原駅の参急の部分を伊勢に改称。
1943年10月23日漕代駅を新設。
1944年6月1日関西急行鉄道が南海鉄道を合併し、近畿日本鉄道を設立する(後に南海電気鉄道が分離)。
1945年6月1日東松阪駅を休止。
1946年3月15日東松阪駅を再開。
1959年7月15日山田駅を伊勢市駅に改称。
1959年12月12日近畿日本名古屋(現在の近鉄名古屋駅)~宇治山田間の直通運転を開始。
1968年3月1日自動列車停止装置(ATS)の使用を開始。
1988年3月18日特急の120km/h運転を開始。
1988年3扉転換クロスシートの一般車5200系の営業運転を開始。
1992年3月櫛田駅と明野駅に通過線が設置され、輸送力が増強される。
1994年3月15日23000系(伊勢志摩ライナー)の営業運転を開始。特急の130km/h運転を開始。
1996年2月2610系2621Fを改造したL/Cカー試作編成の試験運用が開始される。
1996年3月15日阪伊特急・名伊特急の運行体制見直し(一部列車の臨時列車格下げ等)が始まる。
1997年7月25日新造L/Cカー(5800系)の営業運転を開始。
2001年2月1日伊勢中川駅における「途中下車指定駅」の制度が廃止。
2001年3月22日日中の伊勢中川~宇治山田間の普通の本数を毎時3本から毎時2本に削減。
2001年5月30日宮町~宇治山田間でワンマン運転を開始。
2002年シリーズ21(5820系)の営業運転を開始。
2003年3月6日阪伊特急の一部を近鉄難波駅(現在の大阪難波駅)発着に変更。京伊特急の一部が(大和八木~)伊勢中川~宇治山田(~賢島)間で阪伊乙特急と併結運転を実施。京伊特急の停車駅に伊勢中川駅を追加。
2004年3月18日全区間でワンマン運転を開始。
2007年4月1日各駅でPiTaPa・ICOCAの取り扱いを開始。
2010年4月1日全線で名古屋列車運行管理システム「KRONOS」(クロノス)の運用を開始。
2012年3月20日区間快速急行が快速急行に統合されて廃止となる。
2013年3月21日50000系(しまかぜ)の営業運転を開始。
2013年3月23日各駅でTOICA・manaca等の取り扱いを開始。
2014年3月25日~28日天皇・皇后(当時)の三重訪問に伴うお召し列車が、近鉄名古屋~宇治山田間に運転される(往路:25日、復路:28日)。50000系を充当。

沿線の概況

三重県松阪市にある伊勢中川駅を出た後は、JR名松線と並行しながら、田園地帯を通ります。伊勢中原駅を出た後、JR紀勢本線の上を跨ぎ、JR紀勢本線と並行しながら進み、建物が密集してきたところで松阪駅に着きます。松阪駅を出た後、東松阪駅まではJR紀勢本線と並行し、その後は田園地帯を通ります。櫛田川を渡った先の漕代駅を出たところで明和町に入り、明野駅の手前で伊勢市に入ります。小俣駅を出たところで宮川を渡り、その後は建物が密集したところを通ります。宮町駅のところでJR参宮線と並行し、伊勢市駅を出たところでJR参宮線の上を跨ぐと、宇治山田駅に着きます。


駅の紹介

駅名\種別 普通急行快速急行特急乙特急甲しまかぜ
伊勢中川(M61) ||
伊勢中原(M62) ||||
松ヶ崎(M63) ||||
松阪(M64) ||
東松阪(M65) ||||
櫛田(M66) ||||
漕代(M67) ||||
斎宮(M68) ||||
明星(M69) ||||
明野(M70) ||||
小俣(M71) ||||
宮町(M72) |||
伊勢市(M73)
宇治山田(M74)

※記号の凡例 ○:停車、△:一部停車、▽:一部通過、|:通過、↓:通過(下りのみ設定)、-:設定なし


車両

特急車両

12400系

12410系

12600系

22000系

22600系

30000系

21000系

21020系

23000系

50000系

一般車両

1000系

1010系

1200系・1201系

1220系

1230系

1400系

1420系

1422系

1430系

1810系

2000系

2050系

2410系

2430系

2610系

2800系

5200系

5800系

5820系

9000系

9020系