近鉄1430系電車

車両について

運用事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
製造所 近畿車両
製造年 1990年(平成2年)~1998年(平成10年)
製造数 30両
運用開始 1990年(平成2年)7月
運用路線 大阪線・信貴線・名古屋線・山田線・鳥羽線・志摩線
最高速度 110km/h
備考

近鉄1430系電車

クイックアクセスガイド

車両の概要

車両の性能・仕様

形式

編成

導入年次による変化

車両についての見解


車両の概要

近鉄1430系電車(きんてつ1430けいでんしゃ)は、近畿日本鉄道(近鉄)が1990年から運用している一般車両です。

1984年に登場した1420系は近鉄では初採用のGTOサイリスタ素子を搭載したVVVFインバータ制御の試作形式として投入され、大阪線にて長期的な試験運用が行われました。この結果を基に標準軌線用の量産型として登場したのが1422系であり、その標準軌線共通仕様として製造されました。

1400系・8810系で確立された車体デザインを概ね踏襲し、車体構造では同時に登場した1220系と同様に、最大車体幅2,800mmの大型車体を採用して、1420系以前の従来車の鋼製から裾を絞ったアルミニウム合金車体に仕様変更されています。安定した大型アルミ押出材の供給が可能となり、構体の組立工数の削減が可能になったためであり、特急車と急行車の5200系を除き、その後の車両にもこのアルミ車体は採用され、近鉄VVVF制御車両の標準仕様となっていきました。

車内インテリア面では内装材は1420系と同様にサンドウェーブ柄の化粧板に、マルーン調の床材を引き続き採用していますが、ロングシートの仕様は本形式の前年に製造された3200系や6400系と同様のひじ掛けが化粧板仕上げとなった新しいものに変更されており、これらの車内デザインは2000年に登場するシリーズ21まで近鉄一般車両の標準仕様となりました。


車両の性能・仕様

車体構造

車体は1400系・8810系で確立された車体デザインを概ね踏襲し、車体構造では同時に登場した1220系と同様に、最大車体幅2,800mmの大型車体を採用した上で、1420系以前の従来車の鋼製から裾を絞ったアルミニウム合金車体としました。

主電動機・制御装置・台車・運転機器

主電動機は三菱電機製かご形三相誘導電動機を用いています。また、制御方式は三菱電機製のGTOサイリスタ素子を用いたVVVFインバータ制御となっています。

台車は、両抱き踏面ブレーキ式空気バネ台車となっています。

ブレーキ制御は、HSC-R回生ブレーキ付き電磁直通式となっています。

車内仕様・サービス設備

内装は内装材が1420系と同様にサンドウェーブ柄の化粧板に、マルーン調の床材を引き続き採用しています。ロングシートの仕様は本形式の前年に製造された3200系や6400系と同様のひじ掛けが化粧板仕上げのものとなっています。


形式

1430系は以下の2形式から構成されています。

モ1430形

大阪線・名古屋線系統の下り方(鳥羽方)の制御電動車(Mc)です。

ク1530形

大阪線・名古屋線系統の上り方(大阪上本町・近鉄名古屋方)の制御車(Tc)です。



編成

1430系の編成は2両の1種類が存在しています。

2両

ク1530モ1430


導入年次による変化

当記事では導入年次による変化を系列名で表しています。

1992年3月製造(1435系)

2両編成1本が増備されました。この編成からは補助電源装置がSIV(静止型インバータ)に改良されました。

1993年3月製造(1436系)

2両編成1本が増備されました。この編成からは台車がディスクブレーキをTc車に採用したボルスタレス台車に変更されました。また、滑走検知装置や踏面清掃装置も搭載されました。

1993年9月製造(1437系)

2両編成8本が増備されました。この編成からは台車のディスクブレーキのディスク数が1軸1ディスクから1軸2ディスクに変更されました(現在は1ディスク)。また、滑走検知装置が省略されました。この内の2両編成3本は名古屋線ワンマン運転対応改造に伴って、1440系に系列を変更しました。

1998年1月製造(1437系最終編成)

2両編成1本が増備されました。この編成は車内乗務員室側仕切り窓の小型化や、台車のディスクブレーキのディスク数が1軸1ディスクに再度変更されるといった、5800系の車両設計を踏襲したものとなりました。


車両についての見解

現在、準備中。