近鉄2410系電車

車両について

運用事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
製造所 近畿車両
製造年 1968年(昭和43年)~1973年(昭和48年)
製造数 45両
運用開始 1968年(昭和43年)
運用路線 大阪線・信貴線・名古屋線・山田線・鳥羽線
最高速度 110km/h
備考

近鉄2410系電車

クイックアクセスガイド

車両の概要

車両の性能・仕様

形式

編成

導入年次による変化

車両についての見解


車両の概要

近鉄2410系電車(きんてつ2410けいでんしゃ)は、近畿日本鉄道(近鉄)が1968年から運用している一般車両で、2400系(廃車)にラインデリアを装備した系列です。

それまでの大阪線一般車には1480系(廃車)・2470系(廃車)が投入されていました。これらは2M1Tの3両編成を基本とし、平坦区間にてTc車を増結した4両編成の運用も可能としましたが、大阪線でも特に連続した急勾配を擁する桜井~伊勢中川間では編成出力の関係でMT比1:1編成での運用が出来ず、運用上の制約がありましたた。このことから、1M方式での運用が出来るように新設計されたモーターを装備した車両が製作され、その中の一形式として投入されました。

これらは1M1Tの2両編成においても大阪線山岳区間の通過を可能としたことから、この区間におけるダイヤ構成上の基本が確立されました。本系列以降の車両のうち、抑速制動と発電制動を装備している車両と連結して運用される場合は、MT比1:1でも青山越えの運用が可能となっています(1480系・2470系および2680系と連結する場合、1編成全体のMT比が2:1以上であり、組成する車両の全車が抑速制動と発電制動を有すると言う条件付きで大阪線山岳区間の運用が可能であった)。この機器設計は、平坦区間における1M2Tの3両編成運転をも可能としたため、名古屋線用一般車の1800系・1810系(抑速制動は省略)にも受け継がれ、さらには1970年から1979年かけて登場した大阪線・名古屋線共通仕様一般車の2600系・2610系・2800系にも受け継がれました。


車両の性能・仕様

車体構造

車体は通勤形一般4扉車の2400系を踏襲していますが、ラインデリア搭載の関係上屋根が2400系より120mm低いレール面から3530mmとなりました。側面の腰板高さは900系に準拠して850mmに、窓框は900mmとされました。また、連結面の貫通路は狭幅に変更され、前面尾灯形状が変更となっています。

主電動機・制御装置・台車・運転機器

主電動機は2400系(廃車)と同じものを用いています。また、制御方式はWN駆動方式を用いた電動カム軸式抵抗制御となっています。

台車は、両抱き式踏面ブレーキ搭載のシュリーレン式空気ばね台車となっています。

ブレーキ制御は、設計当時の近鉄で標準であった、HSC-D発電ブレーキ付き電磁直通式となっています。

車内仕様・サービス設備

内装は基本的に先に登場した2400系に準じています。


形式

2410系は以下の3形式から構成されています。

モ2410形

下り方(鳥羽方)の制御電動車(Mc)です。

ク2510形

上り方(大阪上本町・近鉄名古屋方)の制御車(Tc)です。

ク2590形

上り方(大阪上本町・近鉄名古屋方)の平坦区間用の増結車となる制御車(Tc)です。



編成

2410系の編成は4両と2両の2種類が存在しています。

4両

モ2410
モ1200
サ2550
サ1380
モ2450ク2510
ク2590

2両

モ2410ク2510


導入年次による変化

1970年製造(2410系2次車)

2両編成5本が増備されました。この編成からは台車が変更され、側面に列車種別表示器が取り付けられました(現在は方向幕となっている)。

1971年製造(2410系3次車)

2両編成2本が増備されました。この編成からは台車が変更され、前面に排障器が取り付けられました。また、車体幅が2430系に準じて30mm拡大されました。それ以降に増備された編成も同様のものとなっています。


車両についての見解

現在、準備中。