近鉄2610系電車
運用事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄) |
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製造所 | 近畿車両 |
製造年 | 1972年(昭和47年)~1976年(昭和51年) |
製造数 | 68両 |
運用開始 | 1972年(昭和47年)11月 |
運用路線 | 大阪線・名古屋線・山田線・鳥羽線 |
最高速度 | 110km/h |
備考 |
クイックアクセスガイド
近鉄2610系電車(きんてつ2610けいでんしゃ)は、近畿日本鉄道(近鉄)が1972年から運用している一般車両です。
2610系は、大阪線で運用されていた2200系の老朽化に伴う代替と通勤圏拡大に伴う長距離輸送のサービス向上のため、2600系・2680系の量産版として1972年に登場しました。
1972年11月から1976年10月にかけて4両編成17本68両が製造されました。新造時は全編成が明星検車区に配置され、2611F~2620Fは大阪線用、2621F~2627Fは名古屋線用として区分されていました。
車体構造
車体は通勤形一般4扉車の1810系や2410系を踏襲し、前面には排障器が取り付けられました。
主電動機・制御装置・台車・運転機器
主電動機は2600系(廃車)と同じものを用いています。また、制御方式はWN駆動方式を用いた電動カム軸式抵抗制御となっています。
台車は、両抱き式踏面ブレーキ搭載のシュリーレン式空気ばね台車となっています。
ブレーキ制御は、設計当時の近鉄で標準であった、HSC-D発電ブレーキ付き電磁直通式となっています。
車内仕様・サービス設備
内装は基本的に先に登場した2600系に準じていますが、各所に改良が加えられ、座席表地はモケットとなり、補助席は省略されました。ボックス長を1,400mmに拡大し、背摺りの高さを当時の一般的な固定クロスシート車と同等とし、混雑対策として立席面積を当時の近鉄標準のロングシート車の5%減に留める設計を行っていますが、肘掛は省略されました(現在はL/Cカー搭載車両も存在している)。長距離用として付随車のサ2760形にはトイレが設置されています。
2610系は以下の4形式から構成されています。
モ2610形
下り方(鳥羽方)の制御電動車(Mc)です。
モ2660形
中間電動車(M)です。
ク2710形
上り方(大阪上本町・近鉄名古屋方)の制御車(Tc)です。
サ2760形
付随車(T)です。トイレが搭載されています。
2800系の編成は4両の1種類が存在しています。
4両
ク2710 | モ2660 | サ2760 | モ2610 |
1973年製造(2610系2次車)
4両編成4本が増備されました。この編成からは前面方向幕が標準装備されました。また、冷房装置の容量が増強され、4台搭載になりました。
1974年~1975年頃製造(2610系3次車)
4両編成4本が増備されました。この編成からは台車が2200系で使用されていた金属ばね台車を流用したものに変更されました(現在は空気ばね台車となっている)。
1976年頃製造(2610系4次車)
4両編成3本が増備されました。この編成では台車が変更されました。
現在、準備中。