名鉄常滑線

路線について

所在地 愛知県
駅数 23駅
開業 1912年(明治45年)2月18日
距離 29.3km
複線以上が存在しているか
電化区間が存在しているか
最高速度 120km/h

名鉄常滑線路線図

クイックアクセスガイド

路線の概要

路線の歴史

沿線の概況

駅の紹介

車両


路線の概要

常滑線(とこなめせん)は、愛知県名古屋市熱田区の神宮前駅から愛知県常滑市の常滑駅までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線です。

知多半島の西岸に沿って走り、名古屋や沿線の日本製鉄名古屋製鉄所を始めとする工業地域などへの通勤路線となっています。空港線開業以降は名古屋本線や犬山線並みに幹線的性格が強くなり、運転速度も向上しました。

1990年に名古屋本線神宮前駅~金山駅間が複々線化されており、事実上常滑線を金山駅まで延伸した形になっています。また、2005年1月29日には常滑線を延長する形で空港線が開業し、常滑線も中部国際空港のアクセス路線として位置づけられました。なお、常滑線も空港線開業に先立ち曲線改良や高架化などの整備が行われました。

なお、『鉄道要覧』による起点は神宮前駅ですが、名古屋本線の上下方向に合わせるため列車運行および旅客案内、列車番号の設定においては常滑駅から神宮前駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっています(以下、常滑方面を下り、神宮前方面を上りとして解説します)。


路線の歴史

1912年2月18日愛知電気鉄道が傳馬(後の傳馬町駅)~大野(現在の大野町駅)間を開業。
1912年8月1日秋葉前~傳馬間開業。傳馬駅を傳馬町駅に改称。
この間大野駅を大野町駅に改称。
1913年3月29日大野町~常滑間開業。
1913年6月18日蒲池駅を新設。なお、同位置に鬼崎駅があったとされている。
1913年8月31日秋葉前~神宮前間が開業し、全通。
1916年3月16日(仮)聚楽園駅を新設。
1916年4月22日大田川~尾張横須賀間に(臨)牡丹園駅を新設。
1917年3月7日星崎駅を柴田駅に改称。
1917年5月10日大江駅を新設。(仮)聚楽園駅を常設駅に昇格。
1919年1月12日秋葉前駅を廃止。
1919年4月16日大江駅が道徳駅寄りに0.1マイル移転。
1920年10月4日古見~大野町間が複線化。
1920年12月31日尾張横須賀~古見間が複線化。
1921年8月14日加家(現在の新日鉄前駅)~尾張横須賀間が複線化。
1922年7月26日大田川駅が尾張横須賀駅寄りに0.3マイル移転。
1922年8月12日(臨)牡丹園駅を廃止。
1923年4月3日朝倉駅を新設。
1923年9月29日名和村(現在の名和駅)~加家間が複線化。
1924年1月15日大江駅が道徳駅寄りに0.5マイル移転し、この日開業した築港線との分岐駅となる。
1924年3月27日傳馬町~柴田間が複線化。
1925年6月19日柴田~名和村間が複線化。
1929年1月18日全線の架線電圧を1500Vに昇圧。
1930年9月1日長浦駅を新設。
1931年までに大田川駅を太田川駅に改称。
1932年10月15日山崎川貨物支線分岐点~山崎川(貨物駅)間開業。
1935年8月1日愛知電気鉄道と名岐鉄道が合併し、名古屋鉄道に社名を変更する。
1940年5月31日大同前駅(現在の大同町駅)を新設。
1942年7月10日傳馬町~神宮前(西)間が複線で開業。
1944年道徳駅・加家駅・西ノ口駅・多屋駅を休止。
1944年11月18日榎戸駅を新設。
1945年5月17日空襲により神宮前駅、傳馬町駅、道徳駅(休止中)、山崎川駅、大江駅等が被災。
1945年6月1日大同前駅を大同町駅に改称。
1946年までに山崎川貨物支線を廃止し、常滑線上に山崎川駅(貨物駅)を移転。
1946年傳馬町駅を休止(後に廃止)。
1946年9月15日西ノ口駅を再開。
1947年10月1日名和村駅を名和駅に改称。
1949年10月1日道徳駅、多屋駅を再開。
1950年7月10日ダイヤ改正。名古屋本線との直通運転を開始。
1953年11月11日精進川橋梁付け替え工事に伴い伝馬町信号所~浮島信号所間が単線化(12月26日工事完了、原状復帰)。
1957年2月20日豊田本町駅を新設。
1959年9月26日伊勢湾台風により甚大な被害を受ける。
1959年10月12日道徳~大江間が復旧。不通区間は大江~聚楽園間に。
1959年10月25日大江~柴田間が復旧。
1959年11月15日柴田~聚楽園間の開通をもって復旧完了。高潮によって水没したため、海上に単線の仮線を敷設し、海水が排水されるまで仮線上を走行した。
1962年12月16日神宮前~伝馬町信号所間が複線化。東海道本線新跨線橋の供用を開始。
1963年3月25日ダイヤ改正。神宮前駅(西駅)に発着する定期旅客列車を廃止し、全旅客列車を名古屋本線直通運転とする。
1963年3月31日大野町~西ノ口間が複線化。
1964年2月27日西ノ口~多屋間が複線化。
1964年8月17日加家駅を東海製鉄前駅に改称して、再開。
1965年9月2日神宮前駅(西駅)~伝馬町信号所間を廃止。
1965年9月15日ダイヤ改正。新名古屋~常滑間の特急を新設。
1967年8月1日東海製鉄前駅を富士製鉄前駅に改称。
1970年3月31日富士製鉄前駅を新日鉄前駅に改称。
1972年3月12日多屋~常滑間が複線化し、全線の複線化が完了。
1972年7月11日山崎川駅を廃止。
1977年3月20日ダイヤ改正。新名古屋~常滑間の特急を高速に格下げ。
1978年8月27日名和駅付近の下り線が高架化。
1979年4月1日名和駅付近の上り線が高架化。
1982年3月21日ダイヤ改正。新名古屋~常滑間の高速を急行に格下げし、新名古屋~太田川間の普通列車を毎時4本に増発(準急の格下げ)。
1982年10月4日朝倉駅付近を高架化。
1983年8月7日神宮前~大江間の下り線を高架化。
1984年11月3日神宮前~大江間の上り線を高架化。
1992年11月22日尾張横須賀駅付近を高架化。
1993年8月12日ダイヤ改正。新名古屋~常滑間に全車指定席特急を新設。
2002年1月26日高架化工事のため榎戸~常滑間を休止し、代行バスの運転を開始。
2003年10月4日榎戸~常滑間を高架化し、再開。
2004年12月15日西ノ口駅を移転。
2004年12月18日大江~名和間の下り線を高架化。
2005年1月15日トランパスを導入。
2005年1月29日ダイヤ改正。空港線が開業し、快速特急「ミュースカイ」の運行を開始。営業最高速度を110km/hから120km/hに向上。
2006年7月1日大江~名和間の上り線を高架化。
2008年12月27日ダイヤ改正。「ミュースカイ」を種別化し、2000系を使用した全車特別車の快速特急、特急を新種別に移行。
2009年10月8日長浦~日長間で台風18号上陸による土砂崩れが発生し、太田川~空港線中部国際空港間が一時不通となった。不通時はバス代行輸送が実施された。
2011年2月11日ICカード乗車券「manaca」の供用を開始。
2011年12月17日太田川駅付近を高架化。
2012年2月29日トランパスの供用を終了する。

沿線の概況

名古屋市にある神宮前駅を出ると、名鉄名古屋本線とJR東海道本線の上を跨いでそれらから離れます。これ以降は終点まで国道247号線と並行して進みます。大江駅までは建物が密集しているところを高架橋で抜け、大江駅で名鉄築港線が右側に分かれた後も建物が密集しているところを高架橋で抜け、天白川を渡ったところで東海市に入ります。東海市に入った後も建物が密集したところを通り、新日鉄前駅を出てからは高架橋を上って、太田川駅に至ります。

太田川駅を出たところで名鉄河和線が左手に分かれ、尾張横須賀駅を出た後、高架橋を下って知多市に入ります。知多市に入ってからは海沿いの住宅が密集しているところを通り、大野町駅の手前で常滑市に入ります。常滑市に入った後もその状況は続き、榎戸駅を出たところから高架橋を上ってしばらくしたところで、常滑駅に着きます。


駅の紹介

駅名\種別 普通準急急行快速急行特急ミュースカイ
神宮前(NH33)
豊田本町(TA01) |||||
道徳(TA02) |||||
大江(TA03) ||
大同町(TA04) |||
柴田(TA05) ||||
名和(TA06) |||||
聚楽園(TA07) ||
新日鉄前(TA08) |||||
太田川(TA09)
尾張横須賀(TA10)
寺本(TA11) ||
朝倉(TA12)
古見(TA13) ||
長浦(TA14) ||||
日長(TA15) ||||
新舞子(TA16)
大野町(TA17) ||
西ノ口(TA18) |||
蒲池(TA19) |||
榎戸(TA20) |||
多屋(TA21) ||||
常滑(TA22)

※記号の凡例 ○:停車、△:特別停車、|:通過、↓:通過(下りのみ設定)、-:設定なし


車両

特急形車両

1000-1200系・1800系

2000系

2200系

通勤形車両

6000系・6500系・6800系

3500系

3700系

3100系

3300系・3150系

5000系

9500系・9100系