名鉄3700系電車(3代)

車両について

運用事業者 名古屋鉄道(名鉄)
製造所 日本車両製造
製造年 1997年(平成9年)・1998年(平成10年)
製造数 20両
運用開始 1997年(平成9年)
運用路線 蒲郡線・三河線・豊田線・築港線・瀬戸線・各務原線・広見線(新可児~御嵩)・小牧線を除く全線
最高速度 120km/h
備考

名鉄3700系電車

クイックアクセスガイド

車両の概要

車両の性能・仕様

形式

編成

導入年次による変化

車両についての見解


車両の概要

名鉄3700系電車(めいてつ3700けいでんしゃ)は、名古屋鉄道(名鉄)が1997年から運用している電車です。3500系の改良型で、1997年から1998年にかけて4両編成5本20両が製造されました。


車両の性能・仕様

車体構造

車体は断面の形状がそれまでの卵形から側板が垂直の角張ったものに変更し、屋根高さが10cm高い3,600mmとなりました。側窓の天地寸法は4cm拡大され880mmとなりましたが、屋根は肩部のR(曲率半径)が小さく上面のRが大きいため幕板部分が広くなっています。また本系列から車体の長さを従来の18,100mmから18,230mmに、連結面の長さを730mmから600mmに変更しました。床面高さは1cm下げられ、ちょうど1,100mmとなりました。

車体の塗装デザインは落成当時、赤い車体に乗降口扉の上半分が灰色に塗られていたものとなっていましたが、2000年以後、他の部分と同じ赤色に塗り直され、スカーレット1色となっています。

主電動機・制御装置・台車

主電動機と制御方式は3500系と同様のものとなっています。

台車は、ヨーダンパ付きのボルスタレス台車となっています。2004年からは電動台車のみ許容荷重を高めたタイプに交換されました。

ブレーキ制御は、3500系と同様のMBS-A形電気指令式となっています(それを示す先頭車前面の「ECB」プレートは3500系からデザインが変化している)。

車内仕様・サービス設備

車内はすべてロングシートとしました。

座席配置は3500系と同様のものとなっていますが、車体断面の形が変わったことによる変化の他に、天井の高さが2,235mmに拡大され、座席が扉脇まで延長されました。したがって折りたたみ式の補助席は設置されていません。扉間の座席は9人掛けとなりましたが、1人当りの幅は440mmで、その後の標準である470mm(8人掛け)に比べると狭くなっています。ただし車端部は470mmを確保しています。座面形状は3500系と同様のものとなっていますが、背摺りの傾斜が若干大きくなりました。

車端部は3500系と同様のものとなっていますが、車体を延長した分だけ、壁面が3500系と比べて厚くなりました。LED式車内案内表示装置の文字の書体は3500系とは異なるものとなっています。

室内の配色については、天井は3500系と同様のものとなっており、側壁はクリーム色の化粧板としました。


形式


3700系は以下の4形式から構成されています。

ク3700形

上り方(豊橋方)の制御車(Tc1)です。

モ3750形

中間電動車(M2)です。電動車ユニットの豊橋側の車両となっています。

ク3800形

下り方(岐阜方)の制御車(Tc2)です。

モ3850形

中間電動車(M1)です。電動車ユニットの岐阜側の車両となっています。



編成

3700系の編成は4両の1種類が存在しています。

4両

ク3700モ3750モ3850ク3800


導入年次による変化

1998年製造(3700系2次車)

4両編成3本が増備されました。基本仕様は1次車と同様のものとなっていますが、この増備車より前面窓の位置を8cm上げ、新造時から種別・行先表示器にローマ字を併記した字幕を採用し前面・側面ともに1次車よりも表示窓が拡大されました。

この2次車導入により、7000系が編成単位で廃車されるようになりました。

本系列の製造はこれをもって終了し、以降の本線系通勤形4両編成の製造は2004年登場の3300系に移行しました。


車両についての見解

現在、準備中。