名鉄河和線

路線について

所在地 愛知県
駅数 20駅
開業 1931年(昭和6年)4月1日
距離 28.8km
複線以上が存在しているか ○(河和口~河和間を除く)
電化区間が存在しているか
最高速度 100km/h

名鉄河和線路線図

クイックアクセスガイド

路線の概要

路線の歴史

沿線の概況

駅の紹介

車両


路線の概要

河和線(こうわせん)は、愛知県東海市の太田川駅から愛知県知多郡美浜町の河和駅までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線です。

知多半島の東側を縦貫しています。沿線は宅地開発が進み、知多半田~知多武豊間をほぼ並行して走る東海旅客鉄道(JR東海)の武豊線とともに名古屋への通勤・通学路線となっています。終点の河和からは三河湾に浮かぶ日間賀島や篠島および伊良湖岬への観光船が出ており、知多新線と共に観光・行楽路線としても賑わっていました。

線形が良好なため、大半の区間では線内最高速度である100km/hで走行可能であり、曲線による速度制限は高横須賀~南加木屋間、青山駅付近、河和口駅付近程度となっています(ただし、単線区間の河和口~河和間は75km/hに制限される)。トンネルは高横須賀~加木屋中ノ池間に横須賀トンネルが存在するのみとなっています。

なお、『鉄道要覧』による起点は太田川駅ですが、名古屋本線の上下方向に合わせるため列車運行および旅客案内、列車番号の設定においては河和駅から太田川駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっています(以下、河和方面を下り、太田川方面を上りとして解説します)。

名鉄名古屋~知多半田・青山間および名鉄名古屋~知多武豊間は武豊線と競合するため、割引乗車券「なごや特割30」の設定がありました(JRはこれに対して特に対抗していない)。河和線と武豊線が直接接続する駅は存在しませんが一部の駅同士で徒歩連絡が可能となっています。

国鉄時代および国鉄分割民営化後のJR東海発足初期は河和線が圧倒的に有利でしたが、武豊線へのキハ75形の投入や2015年の同線電化により利用者は若干JRに流れつつあります。


路線の歴史

1931年4月1日知多鉄道(知多電気鉄道から改称)が太田川~成岩間を開業。
1932年7月1日成岩~河和口間開業。
1933年7月10日農学校前駅(現在の住吉町駅)、南成岩駅(現在の青山駅)、浦島駅を新設。
1933年10月1日貨物営業を開始(成岩~河和口間)。
1935年8月1日河和口~河和間が開業し、全通。
1943年2月1日知多鉄道が名古屋鉄道に吸収合併され、名鉄の知多線となる。
1944年加木屋駅・半田口駅・成岩駅・浦島駅・時志駅を休止。
1946年9月15日成岩駅を再開。
1947年11月3日半田口駅を再開。
1948年5月16日ダイヤ白紙改正。路線名を河和線に改称。
1949年12月1日知多白沢駅を白沢駅に、農学校前駅を住吉町駅に改称。
1955年7月10日巽ヶ丘駅を新設。
1960年7月19日知多半田~成岩間が複線化。
1961年5月21日成岩~南成岩間が複線化。
1961年7月21日南成岩~上ゲ間に蛇渕信号所を設置し、南成岩~蛇渕信号所間が複線化。
1962年3月11日蛇渕信号所~知多武豊間が複線化し、蛇渕信号所を廃止。
1963年3月25日ダイヤ改正。神宮前駅(西駅)に発着する定期旅客列車を廃止し、全旅客列車を名古屋本線直通運転とする。
1964年9月14日ダイヤ改正。新岐阜~河和間の特急を新設(毎時1本運行)。
1966年6月21日知多武豊~富貴間が複線化。
1969年4月5日加木屋駅、浦島駅、時志駅を廃止。
1972年4月1日布土駅を北寄りに900m移転し、四海波駅が布土駅に統合される形で廃止。
1974年5月16日富貴~河和口間が複線化。
1983年7月21日阿久比駅を新設。
2000年5月20日高横須賀駅付近を高架化。
2005年1月15日太田川駅にトランパスを導入。
2005年1月29日ダイヤ改正。南成岩駅を青山駅に改称。
2006年7月14日高横須賀駅、巽ヶ丘駅、阿久比駅、住吉町駅、知多半田駅、青山駅、知多武豊駅、河和駅にトランパスを導入。
2006年12月16日椋岡駅、布土駅を廃止。
2007年2月14日白沢駅、坂部駅にトランパスを導入。
2007年3月14日南加木屋駅、八幡新田駅、植大駅、半田口駅、成岩駅、上ゲ駅、富貴駅、河和口駅にトランパスを導入。これにより、河和線全駅のトランパス対応が完了した。
2011年2月11日ICカード乗車券「manaca」の供用を開始。
2011年12月17日太田川駅付近を高架化。
2012年2月29日トランパスの供用を終了する。
2012年5月12日青山駅付近の上り線を高架化。
2013年11月16日青山駅付近の下り線を高架化。
2024年3月16日加木屋中ノ池駅を新設。

沿線の概況

東海市にある太田川駅を出たところで名鉄常滑線が右手に分かれ、高横須賀駅を出た後、高架橋を下って当路線唯一のトンネルである横須賀トンネルを通ります。横須賀トンネルを抜けた後は新興住宅地の中、知多市と東浦町の境界付近を通って阿久比町に入ります。阿久比町内は田園地帯を通り、半田市に入ったところから建物が密集しているところを通ります。住吉町駅付近でJR武豊線と国道247号線が並行するようになり、この状態で武豊町に入ります。知多武豊駅付近でJR武豊線が終点を迎えた後は国道247号線と並行して、富貴駅に至ります。富貴駅で名鉄知多新線が右手に分かれた後は海沿いを通り、しばらくしたところで美浜町に入ります。河和口駅を出たところで当路線は半島の内側にカーブをとり、海にまっすぐ向かうようにして河和駅に着きます。


駅の紹介

駅名\種別 普通準急急行快速急行特急
太田川(TA09)
高横須賀(KC01) |||
加木屋中ノ池(KC02) |||
南加木屋(KC03)
八幡新田(KC04) |||
巽ヶ丘(KC05)
白沢(KC06) |||
坂部(KC07) |||
阿久比(KC08)
植大(KC09) |||
半田口(KC10) |||
住吉町(KC11)
知多半田(KC12)
成岩(KC13) |
青山(KC14)
上ゲ(KC15) |
知多武豊(KC16)
富貴(KC17)
河和口(KC18)
河和(KC19)

※記号の凡例 ○:停車、△:特別停車、|:通過、↓:通過(下りのみ設定)、-:設定なし


車両

特急形車両

1000-1200系・1800系

2200系

通勤形車両

6000系・6500系・6800系

3500系

3700系

3100系

3300系・3150系

5000系

9500系・9100系