名鉄広見線

路線について

所在地 愛知県、岐阜県
駅数 11駅
開業 1920年(大正9年)8月21日
距離 22.3km
複線以上が存在しているか ○(犬山~新可児間)
電化区間が存在しているか
最高速度 90km/h

名鉄広見線路線図

クイックアクセスガイド

路線の概要

路線の歴史

沿線の概況

駅の紹介

車両


路線の概要

広見線(ひろみせん)は、愛知県犬山市の犬山駅から岐阜県可児市の新可児駅を経て、岐阜県可児郡御嵩町の御嵩駅までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線です。線名は可児市の母体の一つである広見町にちなんだ名称となっています。

犬山~新可児間の各駅ではmanacaなどの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが利用できます。

以前は途中の明智駅から八百津線が分岐していましたが、同線は2001年(平成13年)に廃線となっています。

1984年(昭和59年)に八百津線とともに当線でも富士重工業(現在のSUBARU)製の軽快気動車「LE-Car」の試運転が行われ、閑散区間合理化のため名鉄がこれを採用し、同年に八百津線、翌年に新可児~御嵩間の一部の列車がキハ10形で気動車化されました。明智~御嵩間の気動車の運行はキハ10形からキハ30形に交代した1995年(平成7年)に終了し、新可児~明智間でも八百津線廃止後は気動車の運行が行われなくなりました。

2024年3月16日にすべての区間でワンマン運転を開始しましたが、犬山~新可児間は都市型、新可児~御嵩間は車内精算型と、区間によってワンマン方式が異なる珍しい路線となっています。

なお、当路線の駅は犬山駅・新可児駅を除いて無人駅となっています。


路線の歴史

1920年8月21日東濃鉄道(初代)広見~御嵩(初代、現在の御嵩口駅)間開業。
1925年4月24日名古屋鉄道今渡線犬山口~今渡(現在の日本ライン今渡駅)間開業。
1926年9月23日東濃鉄道(初代)の路線を東美鉄道へ譲渡(広見~御嵩間、その他の区間は国有化)。
1928年10月1日東美鉄道全線の軌間を軽便から1067mmに改軌し、電化。国鉄広見駅(現在の可児駅)の移転に伴い、広見~伏見口(現在の明智駅)間の線路を移設。前波駅と顔戸駅を新設。
1928年12月7日学校前駅を新設。
1929年1月22日名古屋鉄道今渡~広見(現在の新可児駅)間開業。名古屋鉄道の路線名を今渡線から広見線に改称。
1930年2月16日広見駅を新広見駅に改称。
1931年4月29日東犬山駅を新設《大曽根線(現在の小牧線)との乗換駅》。
1943年3月1日名古屋鉄道が東美鉄道を合併し、新広見~御嵩(初代)間の路線名が東美線となる。
1943年11月1日ライン遊園駅を土田(どた)駅(現在の可児川駅)に改称。
1944年前波駅を休止。
1946年3月1日広見線犬山口~東犬山~富岡前間を廃止し、犬山~富岡前間を開業。広見線の起点を犬山駅に変更。
1948年5月16日東美線の新広見~御嵩(初代)間を広見線に編入。
1949年12月1日土田駅をライン遊園駅に改称。
1952年4月1日御嵩口~御嵩(2代)間が開業し、全通。御嵩駅(初代)を御嵩口駅に改称。
1957年3月1日ライン遊園駅の名古屋パルプ(現在の大王製紙)専用側線が開通。
1965年3月21日新広見~御嵩間の架線電圧を1500Vに昇圧。
1967年8月17日犬山~富岡前間を複線化。
1968年3月8日富岡前~善師野間を複線化。
1968年12月7日今渡~古市場信号場間を複線化し、今渡~新広見間に古市場信号場を設置。
1969年3月16日善師野~春里信号場間を複線化し、西可児~ライン遊園間に春里信号場を設置。西可児駅が愛岐駅・帷子駅・春里駅を統合した形で新設。
1969年4月5日前波駅を廃止。
1969年9月17日古市場信号場~新広見間を複線化し、古市場信号場を廃止。
1969年11月10日ライン遊園駅を可児川駅に、今渡駅を日本ライン今渡駅に改称。
1970年3月6日春里信号場~日本ライン今渡間を複線化し、春里信号場を廃止。
1982年4月1日可児町の市制施工(可児市となる)に伴い、新広見駅を新可児駅に、伏見口駅を明智駅に改称。
1982年11月16日名古屋パルプ専用線を廃止。
1984年9月23日八百津線の運行がレールバスとなったことに伴い、新可児~明智間でレールバスが運行される。
1985年3月14日明智~御嵩間の一部列車にレールバスを投入。
1995年明智~御嵩間のレールバスの運行を終了。
2001年10月1日八百津線の廃止に伴って、新可児~明智間でもレールバスの運行を終了。
2003年3月27日平日昼間と休日の犬山線~御嵩間直通が廃止となり、新可児駅で多くの列車が系統分割される。
2005年1月29日学校前駅を廃止。
2007年8月8日犬山~新可児間でトランパスを導入。
2008年6月29日新可児~御嵩間でワンマン運転を開始し、すべての列車が新可児発着となる。
2011年2月11日犬山~新可児間でICカード乗車券「manaca」を導入。
2012年2月29日トランパスの供用を終了。
2021年5月22日夕方以降の広見線へのミュースカイ乗り入れを廃止し、下りの営業列車はすべて普通列車となる。
2023年3月18日休日に当路線で運行していた特急を廃止し、休日の上りの営業列車もすべて普通列車となる。
2024年3月16日犬山~新可児間でワンマン運転を開始し、全区間でワンマン運転となる。

沿線の概況

愛知県犬山市にある犬山駅を出ると進路を東に変え、富岡前駅に向かいます。犬山~富岡前間には犬山検査場があり、回送列車も多く運転されています。犬山検査場への引き込み線(犬山駅の構内扱い)と分かれた後、善師野駅付近までは田園地帯を走ります。県境付近では森の中を走り、途中愛岐トンネルをくぐって、岐阜県可児市に入ります。可児市内では沿線に市街地や住宅地が広がる中を走ります。可児川駅から新可児駅までは東西にまっすぐ結ぶ経路にはなっておらず、北へ迂回して日本ライン今渡駅を経由する経路になっており、JR太多線の上を跨いで並行した後、新可児駅に着き、当路線は進行方向を変えます。

新可児駅を出た後、JR太多線が左手に分かれた後は可児川沿いを走ります。明智駅を出た後、東海環状自動車道の下をくぐる手前で御嵩町に入ります。名鉄最北端の駅である顔戸駅を通って、御嵩口駅を過ぎると、御嵩駅に着きます。


駅の紹介

駅名\種別 普通ミュースカイ
犬山(IY15)
富岡前(HM01)
善師野(HM02)
西可児(HM03)
可児川(HM04)
日本ライン今渡(HM05)
新可児(HM06)
明智(HM07) -
顔戸(HM08) -
御嵩口(HM09) -
御嵩(HM10) -

※記号の凡例 ○:停車、↑:通過(上りのみ設定)、-:設定なし


車両

特急形車両

2000系(犬山~新可児)

通勤形車両

6000系・6500系・6800系

3500系(犬山~新可児)

3700系(犬山~新可児)

3100系(犬山~新可児)

3300系・3150系(犬山~新可児)

9500系・9100系(犬山~新可児)