近鉄志摩線

路線について

所在地 三重県
駅数 16駅
開業 1929年(昭和4年)7月23日
距離 24.5km
複線以上が存在しているか ○(鳥羽~中之郷間、船津~上之郷間、志摩磯部~賢島間)
電化区間が存在しているか
最高速度 130km/h

近鉄志摩線路線図

クイックアクセスガイド

路線の概要

路線の歴史

沿線の概況

駅の紹介

車両


路線の概要

志摩線(しません)は、三重県鳥羽市の鳥羽駅から三重県志摩市の賢島駅までを結ぶ近畿日本鉄道(近鉄)の鉄道路線です。

志摩半島を走る観光路線で、沿線には志摩スペイン村などの行楽地があります。伊勢市以北の各方面から鳥羽駅までは東海旅客鉄道(JR東海)の参宮線でも行くことができますが、鳥羽駅より先(志摩市方面)は近鉄でしか行くことができなくなっています。海沿いの路線ですが、海の見える区間は鳥羽駅や賢島駅付近のごくわずかであり、大半は山間を走っています。そのような地形上の事情に加えて元々志摩電気鉄道という小私鉄のローカル線として開業したため、至る所に急勾配や急カーブがあり、特急と言えども高速走行の可能な区間は非常に限られていますが、線形改良された白木~五知間の青峰トンネル下り線では特急の130km/h運転が許容されています。

開業当初から単線主体となっていましたが、1994年までに路線の大半が複線化されました。

全線でスルッとKANSAIカード及びJスルーカードが利用不可となっていましたが、PiTaPaおよびICOCA・SuicaなどのICカードが全国相互利用サービスにより利用可能となっています。なお自動改札機が設置されている鳥羽駅・鵜方駅・賢島駅を除いた各駅には、専用の簡易改札機を設置して対応しています。


路線の歴史

1929年7月23日志摩電気鉄道鳥羽~賢島~真珠港間開業。
1944年2月11日志摩電気鉄道ほか6社(神都交通・三重鉄道・北勢電気鉄道・松阪電気鉄道・三重乗合・伊賀自動車)が合併し、三重交通(母体会社は神都交通)が発足。同社の路線となる。
1946年12月鵜方口駅を志摩横山駅に改称。
1949年7月25日志摩赤崎駅を新設。
1964年1月7日三重電気鉄道を設立(三重交通が100%を出資)。
1964年2月1日三重交通が鉄道事業を三重電気鉄道に分離譲渡し、同社の路線となる。
1965年4月1日近畿日本鉄道が三重電気鉄道を合併し、近鉄の路線となる。
1969年7月1日賢島~真珠港間と全線の貨物営業を廃止。
1969年12月10日全線で改良工事のため、運行を休止。
1970年3月1日標準軌化と架線電圧の1500V昇圧が完成し、鳥羽線との直通運転を開始。ATSの使用も開始し、鳥羽駅舎を国鉄駅北側に新築移転する。志摩磯部駅(初代)を上之郷駅に、迫間駅を志摩磯部駅(2代)に改称。
1975年12月白木駅の通過線設置、上之郷駅・志摩神明駅の交換可能駅化等の輸送力増強工事が完成。
1988年3月6日鵜方~志摩神明間が複線化。
1988年3月18日志摩線内の特急停車駅(3駅)のホーム延伸が完成し、8両編成での運転を開始。
1990年12月8日志摩神明~賢島間が複線化。
1992年11月6日鳥羽~中之郷間が複線化。
1992年12月22日船津~加茂間が複線化。
1993年4月28日五知~上之郷間が複線化。
1993年6月1日志摩磯部~鵜方間が複線化。
1993年9月11日加茂~五知間が複線化し、青峰トンネルが完成。その際に、白木駅を移転。
1993年9月21日営業キロの改定が実施され、全線で0.7km短縮される。複線化進捗によるダイヤ変更で、阪伊乙特急と名伊乙特急の一部が賢島発着となる。
1994年3月15日23000系(伊勢志摩ライナー)の営業運転を開始。賢島駅ののりばを3線から5線に拡大し、白木駅に通過線を再度設置した(白木駅は退避可能駅となる)。同年4月22日に開業する志摩スペイン村{最寄り駅:志摩磯部駅(当時)}への輸送対応のために阪伊乙特急と名伊乙特急の賢島発着化を拡大した。また、日中の普通列車を毎時3本に増発(原則、伊勢中川~賢島間の運転)し、特急の130km/h運転を開始。
1999年3月16日普通の運転系統を伊勢中川~宇治山田間と宮町~賢島間に分割し、毎時2本に削減。
2001年5月30日全区間でワンマン運転を開始。
2003年3月6日阪伊特急の一部を近鉄難波駅(現在の大阪難波駅)発着に変更。京伊特急の一部が(大和八木~伊勢中川~宇治山田~)鳥羽~賢島間で阪伊乙特急と併結運転を実施。
2007年3月1日志摩スペイン村の最寄り駅を鵜方駅に変更。
2007年4月1日鳥羽駅・中之郷駅・志摩磯部駅・鵜方駅・賢島駅でPiTaPa・ICOCAの取り扱いを開始。
2010年4月1日全線で名古屋列車運行管理システム「KRONOS」(クロノス)の運用を開始。
2011年11月1日中之郷駅と志摩赤崎駅を無人化し、特急停車駅以外はすべて無人駅となる。
2013年3月21日50000系(しまかぜ)の営業運転を開始。
2013年3月23日鳥羽駅・中之郷駅・志摩磯部駅・鵜方駅・賢島駅でTOICA・manaca等の取り扱いを開始(ICカード全国相互利用サービス対応化)。
2014年4月1日志摩赤崎駅で全国相互利用サービス対応ICカードの取り扱いを開始。
2015年6月24日上之郷~賢島間の全駅で全国相互利用サービス対応ICカードの取り扱いを開始。
2015年8月1日志摩赤崎~上之郷間の全駅で全国相互利用サービス対応ICカードの取り扱いを開始。これに伴い、全線全駅でICカードの利用が可能となった。
2016年5月21日~5月28日第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)開催に伴うテロ対策のため、鵜方~賢島間の運行を休止。
2019年3月9日鳥羽~中之郷間で緊急停車した列車からの津波避難訓練を実施。近鉄が本線上で避難訓練を行った、初めてのことであった。

沿線の概況

鳥羽市にある鳥羽駅を出て、国道167号線と並行して山間部を通っていきます。白木駅から五知駅までの間は線路を付け替えたところで、青峰トンネルを抜けると志摩市に入ります。志摩市に入った後の志摩磯部駅から穴川駅までの間では右手に伊雑ノ浦を見ることができます。志摩市役所に近い鵜方駅を出て、志摩神明駅を過ぎたところで賢島橋を渡り、賢島内にある賢島駅に着きます。


駅の紹介

駅名\種別 普通特急乙特急甲しまかぜ
鳥羽(M78)
中之郷(M79) |||
志摩赤崎(M80) |||
船津(M81) |||
加茂(M82) |||
松尾(M83) |||
白木(M84) |||
五知(M85) |||
沓掛(M86) |||
上之郷(M87) |||
志摩磯部(M88) |
穴川(M89) |||
志摩横山(M90) |||
鵜方(M91)
志摩神明(M92) |||
賢島(M93)

※記号の凡例 ○:停車、|:通過、-:設定なし


車両

特急車両

12400系

12410系

12600系

22000系

22600系

30000系

21000系

21020系

23000系

50000系

一般車両

1200系・1201系

1230系

1430系

9000系