名鉄三河線
所在地 | 愛知県 |
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駅数 | 23駅 |
開業 | 1914年(大正3年)2月5日 |
距離 | 39.8km | 複線以上が存在しているか | ○(梅坪~豊田市間、刈谷~刈谷市間) |
電化区間が存在しているか | ○ |
最高速度 | 90km/h |
クイックアクセスガイド
三河線(みかわせん)は、愛知県豊田市の猿投駅から愛知県碧南市の碧南駅までを結ぶ名古屋鉄道(名鉄)の鉄道路線です。
名古屋本線の知立駅から南北に分岐する支線で、名鉄路線の中では名古屋本線に次ぐ路線距離を持っています。路線の前身は三河鉄道で、当初は全線が一体となって運行されていました。しかし、1950年代に知立駅の配線がスイッチバック形状に変更されてからは同駅を境に運用が分断され、以来猿投方面の山地へ向かう北側を山線(やません)、碧南方面の海に近い南側を海線(うみせん)と呼称するようになりました。2016年3月に導入された駅ナンバリングもこの慣例に合わせて山線、海線とで別々の記号が付与されました。
三河線ではスプリングポイントが使われており、島式ホームとなっている一部の駅では右側通行で列車交換を行っています。これは構内踏切の配置関係から左側通行より安全であることに加え、かつてタブレット閉塞を実施していた時の名残で、右側通行の方が通過列車の通票交換が容易であったためです。
1914年2月5日 | 三河鉄道刈谷新~大浜港(現在の碧南駅)間開業。 |
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1915年7月10日 | 臨時駅として新須磨駅(初代)を新設。年内に廃止。 |
1915年8月17日 | 新川口支線新川町~新川口間開業(貨物運輸)。 |
1915年10月28日 | 知立(初代)~刈谷新間開業。 |
1915年11月29日 | 大浜口支線大浜港~大浜口間開業。 |
1916年6月9日 | 臨時駅として新須磨駅(2代)を新設。年内に廃止。 |
1918年2月15日 | 臨時駅として新須磨駅(3代)を新設。 |
1918年3月2日 | 新須磨駅(3代)を廃止。 |
1918年4月20日 | 三河高浜駅を新設。 |
1920年7月5日 | 知立(初代)~土橋間開業。 |
1920年7月5日 | 土橋~上挙母間開業。 |
1920年7月5日 | 上挙母~挙母(現在の豊田市駅)間開業。 |
1922年1月17日 | 挙母~越戸間開業。 |
1923年4月6日 | 重原駅を新設。 |
1923年10月26日 | 梅坪駅を新設。 |
1924年10月31日 | 越戸~猿投間開業。 |
1926年2月5日 | 大浜港~猿投間を電化し、常設駅として新須磨駅(4代)を新設。 |
1926年9月1日 | 大浜港~神谷(後の松木島駅)間開業。 |
1927年3月25日 | 寺津駅を移転。 |
1927年5月19日 | 依佐美送信所建設の資材輸送の臨時専用線が開通。 |
1927年7月11日 | 臨時専用線の運用を開始する。 |
1927年7月25日 | 北寺津駅を新設。 |
1927年8月26日 | 猿投~枝下間開業。 |
1927年9月17日 | 枝下~三河広瀬間開業。 |
1927年9月30日 | 臨時専用線を廃止。 |
1927年10月25日 | 味浜駅を西一色駅に改称。 |
1927年11月10日 | 刈谷新駅を移設し刈谷駅に改称。国鉄との共同駅となる。 |
1928年1月22日 | 三河広瀬~西中金間開業。 |
1928年4月10日 | 三河鉄道正面衝突事故が発生。 |
1928年6月1日 | 愛知電気鉄道知立連絡線知立(初代)~分岐点信号所(後の知立信号所)間開業。 |
1928年8月25日 | 神谷~三河吉田(現在の吉良吉田駅)間開業。 |
1935年 | 玉津浦駅の構外側線として大浜臨港線運送専用線が開業。 |
1936年11月10日 | 蒲郡方面延長線(現在の蒲郡線)三河吉田~蒲郡間開業。 |
1941年6月1日 | 名古屋鉄道が三河鉄道を合併し、西中金~蒲郡間が三河線となる。 |
1941年8月1日 | 豊橋線(現在の名古屋本線)新知立駅と三河線知立駅(現在の三河知立駅)を統合し、知立駅に改称。 |
1943年2月1日 | 西尾線吉良吉田駅(初代)を移設し、三河吉田駅に統合。 |
1943年12月 | 刈谷乗務区を設置。 |
1944年 | 北寺津駅を休止。 |
1945年8月14日 | 午後1時頃、竹村駅へ向かう列車が到着100m手前でアメリカ軍のP-51型戦闘機から銃撃を受ける。死者2名、重軽傷者75名。 |
1946年8月1日 | 大浜口支線を廃止。 |
1948年5月16日 | 三河吉田~蒲郡間を蒲郡線として分離。 |
1949年12月1日 | 神谷駅を松木島駅に改称。 |
1950年9月17日 | ダイヤ改正。知立連絡線を介して名古屋本線との直通運転を開始。 |
1952年3月1日 | 刈谷町駅を刈谷市駅に改称。 |
1953年9月25日 | 台風13号によって、海線区間の線路が冠水した。 |
1954年4月1日 | 大浜港駅を碧南駅に改称。 |
1955年2月1日 | 新川口支線を廃止。 |
1956年3月23日 | 油ヶ淵排水路橋梁の改築工事が竣工。 |
1957年9月13日 | 広江~新岐阜間を新岐阜駅構内の一部をのぞき複線化し、急曲線を緩和。 |
1958年6月27日 | 足助~西中金間の延伸を断念する。 |
1959年4月1日 | ダイヤ改正。知立駅を築堤上から地平に移転。旧駅を名古屋本線は東知立駅(後に廃止)に、三河線は三河知立駅に分離し、改称。最高速度を65km/hから75km/hに引き上げ、刈谷乗務区を知立乗務区に移転した。 |
1959年10月1日 | 挙母駅を豊田市駅に改称。 |
1959年11月1日 | 三河吉田駅を吉良吉田駅に改称。 |
1959年12月3日 | 伊勢湾台風の被害により、大浜臨港線運送専用線が廃止となる。 |
1964年9月14日 | ダイヤ改正。「快速特急」の運転を開始{5000系(初代・廃車)・5200系(廃車)を使用し、三河線内は各駅に停車していた}。 |
1966年3月25日 | ダイヤ改正。「快速特急」が線内での特急運転を開始した。 |
1969年4月5日 | 北寺津駅を廃止。 |
1972年7月13日 | 昭和47年7月豪雨により西中金~猿投間が不通。同年8月10日に復旧。 |
1976年4月11日 | 知立~重原間が複線化。 |
1977年3月20日 | ダイヤ改正。定期特急がすべて廃止となる。 |
1980年12月14日 | 刈谷~刈谷市間が高架複線化。 |
1981年12月14日 | 新須磨駅(4代)を移転し、碧南中央駅に改称。 |
1984年1月1日 | 貨物営業を廃止。 |
1984年4月1日 | 知立連絡線を廃止。 |
1985年3月14日 | ダイヤ改正。西中金~猿投間の電気運転を廃止し、レールバス(気動車)を投入。同区間でワンマン運転を開始。 |
1985年9月15日 | 碧南~吉良吉田間の閉塞方式をタブレット式から票券式に変更。 |
1986年10月1日 | 梅坪~豊田市間が高架複線化。 |
1990年7月1日 | 碧南~吉良吉田間の電気運転を廃止し、レールバス(気動車)を投入。同区間でワンマン運転を開始。 |
1993年8月12日 | ダイヤ改正。知立~碧南間を昼間時20分間隔から15分間隔に変更(増発)。 |
1994年7月 | 三河高浜駅を橋上駅舎化。 |
1996年4月8日 | ダイヤ改正。猿投~知立間を昼間時20分間隔から15分間隔に変更(増発)。 |
1998年11月 | 寺津高架橋が完成し、三河楠~寺津間が高架化。 |
2000年12月 | 越戸駅周辺が高架化。 |
2001年10月1日 | ダイヤ改正。猿投~知立間に駅集中管理システムを導入し、ワンマン運転を開始。 |
2002年 | 前川河川改修工事により小垣江駅北300mを複線化。 |
2003年10月1日 | 猿投~知立間の各駅にトランパスを導入。 |
2004年4月1日 | 西中金~猿投間、碧南~吉良吉田間を廃止。 |
2005年9月14日 | 知立~碧南間に駅集中管理システムとトランパスを導入。 |
2006年4月29日 | ダイヤ改正。知立~碧南間でワンマン運転を開始。 |
2009年12月12日 | 三河八橋駅周辺を高架化し、駅南約500mを複線化。 |
2010年3月27日 | 土橋駅を橋上駅舎化。 |
2011年2月11日 | ICカード乗車券「manaca」の供用を開始。 |
2012年2月29日 | トランパスの供用を終了する。 |
2022年10月8日 | 知立駅付近の高架化工事により、知立~重原間を単線化(複線の片方の使用を停止)。 |
2024年3月16日 | 三河知立駅を猿投方に移転。 |
2025年度(予定) | 若林駅付近を高架化。 |
2027年度(予定) | 知立駅付近を高架化。 |
豊田市にある猿投駅を出て、平戸橋駅を出てからは矢作川沿いの住宅地の中を通ります。梅坪駅の手前で高架橋を上り、名鉄豊田線と合流し、愛知環状鉄道線と並行して進みます。新豊田駅を出たところで高架橋を下り、矢作川から離れます。上挙母駅を出たところで愛知環状鉄道線の下をくぐり、土橋駅を出たところから田園地帯を通ります。三河八橋駅を出たところで知立市に入り、三河知立駅の付近からは建物が密集したところを通ります。名鉄名古屋本線が合流したところで知立駅に着き、当路線は進行方向を変えます。
知立駅を出たところで名鉄名古屋本線が左側に分かれ、東海道新幹線の下をくぐってしばらくしたところで、刈谷市に入ります。その後、東海道本線が並行したところで刈谷駅に至ります。刈谷駅を出た後は刈谷市の中心地を高架橋で抜け、小垣江駅付近からは海沿いにある住宅地の中を通ります。小垣江駅を出たところで高浜市に入り、高浜港駅を出た後に高浜川を渡って、碧南市に入ります。碧南市に入った後も住宅地は続き、碧南駅に着きます。
駅名\種別 | 普通 |
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猿投(MY11) | ○ |
平戸橋(MY10) | ○ |
越戸(MY09) | ○ |
梅坪(MY08) | ○ |
豊田市(MY07) | ○ |
上挙母(MY06) | ○ |
土橋(MY05) | ○ |
竹村(MY04) | ○ |
若林(MY03) | ○ |
三河八橋(MY02) | ○ |
三河知立(MY01) | ○ |
知立(NH19) | ○ |
重原(MU01) | ○ |
刈谷(MU02) | ○ |
刈谷市(MU03) | ○ |
小垣江(MU04) | ○ |
吉浜(MU05) | ○ |
三河高浜(MU06) | ○ |
高浜港(MU07) | ○ |
北新川(MU08) | ○ |
新川町(MU09) | ○ |
碧南中央(MU10) | ○ |
碧南(MU11) | ○ |
※記号の凡例 ○:停車
通勤形車両