鶴舞線

路線について

所在地 愛知県
駅数 20駅
開業 1977年(昭和52年)3月18日
距離 20.4km
複線以上が存在しているか
電化区間が存在しているか
最高速度 75km/h

鶴舞線路線図

クイックアクセスガイド

路線の概要

路線の歴史

沿線の概況

駅の紹介

車両


路線の概要

鶴舞線は、愛知県名古屋市西区の上小田井駅から愛知県日進市の赤池駅に至る名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)の鉄道路線です。正式名称は名古屋市高速度鉄道第3号線となっています。ラインカラーは青色となっています(名鉄線と区別するため)。

すべての駅でmanaca(2011年2月11日に導入)などの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが使用できます。

名古屋鉄道犬山線を経由して岩倉駅、柏森駅、扶桑駅、犬山駅まで、名古屋鉄道豊田線・三河線を経由して豊田市駅まで、それぞれ相互直通運転を行っています。日本の地下鉄で起点と終点の両方で同じ鉄道事業者に直通している例は鶴舞線の他には東京地下鉄(東京メトロ)東西線(起点の中野駅と終点の西船橋駅の両方でJR線に直通)しかなく、かなり珍しいものとなっています。東京地下鉄東西線は西船橋駅側からJR総武線へは平日の朝夕ラッシュ時のみの乗り入れであるのに対し、鶴舞線は犬山線・豊田線双方とも終日乗り入れを実施しており、これは日本唯一のものとなっています(公営地下鉄の路線としても日本唯一のものとなっている)。鶴舞線は東京地下鉄東西線とは異なり、乗り入れ相手方の駅や車庫で当日の運用を終了する外泊運用は組まれていません。

また、赤池駅と日進工場は名古屋市外の日進市にあり、名古屋市営地下鉄で唯一名古屋市外に営業線を延ばしています。これについては、車両基地用地の関係で、八事~赤池間の免許を名鉄から譲り受ける形で開業したことが理由となっています。

沿線には高校・大学が多数立地しています。また、直通先の名鉄豊田線沿線にも高校・大学が立地していることから、学生の利用が多くなっています。また、平針駅から市バスに乗り換えた先には愛知県運転免許試験場(通称:平針試験場)があります。

最混雑区間は塩釜口駅→八事駅で、2017年度のピーク時混雑率は115%となっています。

名鉄線と相互乗り入れを行う計画が建設当初からあったため、ホームが8両対応であったり、車両が20m車であるなど、余裕を持った構造となっており、名鉄と同じ軌間1,067mmの線路とパンタグラフを利用した架空電車線方式を採用しています。

鶴舞線には可動式ホーム柵は設置されていませんが、2026年度までの整備を予定しています。また、LED式発車標はすべての駅に設置されており、各種運行情報やニュースなどが表示できるようになっています。なお、LED式に更新されたのは、名古屋市営地下鉄の中で最も遅いものとなっています(2012年2月更新)。ただし、上小田井駅は名鉄の管理駅のため、他の駅とは表示方式が異なっています(他の駅のものはすべて3色LED表示となっているが、上小田井駅のものは種別のみフルカラー表示となっている)。

使用されている接近メロディは、赤池方面が「サンライト」、上小田井方面が「ファンタジー」となっています(名鉄の管理駅である上小田井駅を除く)。

名鉄犬山線と豊田線との間には鶴舞線を介した通過連絡運輸が設定されています。通過連絡運賃は、「名鉄犬山線の各駅から上小田井駅までの運賃」+「豊田線の各駅または三河線猿投~三河八橋間の各駅から赤池駅までの運賃」+「鶴舞線の5区の乗車料金」の合算額となっています。

ただし、地下鉄のみ障がい者等の割引運賃適用者の場合は、犬山線大人運賃+鶴舞線5区の割引運賃+豊田線・三河線の大人運賃となり、通過連絡運賃の適用はありません。


路線の歴史

1977年3月18日伏見~八事間開業。3000形電車の運転を開始。
1978年10月1日八事~赤池間開業。
1979年7月29日名鉄豊田線(当時の路線呼称は豊田新線)開業により、相互直通運転を開始。
1981年11月27日浄心~伏見間開業。
1984年9月6日庄内緑地公園~浄心間開業。
1987年12月28日6000形電車の暫定営業運転を開始し、1989年まで行われた。
1993年8月12日上小田井~庄内緑地公園間開業。3050形電車の運転を開始。名鉄犬山線との相互直通運転が開始されたが、上小田井駅の折り返し設備が当時は未完成だったため、犬山線直通以外の列車は庄内緑地公園駅折り返しとなっていた。
1994年3月30日上小田井駅の折り返し設備が完成し、同駅での折り返しが可能となったため、すべての列車が同駅に乗り入れるようになった。
2003年3月6日全駅に電車緊急停止装置を設置。
2003年3月27日終電の時間が30分繰り下げられ、他線とほぼ同じ終電時間となる。
2007年3月18日3050形を使用した鶴舞線開通30周年記念列車が桜通線今池~赤池間で運転される。
2007年3月19日上小田井駅を除く全駅で列車到着前の接近チャイムに代わり接近メロディを導入。
2012年2月16日上小田井駅を除くホームの旅客案内装置を内照式からLED式に変更。
2012年3月16日N3000形電車の運転を開始。
2013年8月1日地下鉄鶴舞線・名鉄犬山線相互直通運転20周年記念イベントが実施され、記念系統板を掲出しての運転が行われた(同年9月1日まで)。
2015年2月22日上小田井駅のホームの旅客案内装置を反転フラップ式からLED式(種別部分のみフルカラー)に変更。
2023年3月17日3000形電車の運転を終了。

沿線の概況

名古屋市西区にある高架駅の上小田井駅を出ると名鉄犬山線と別れてすぐ地下に潜り、庄内川の下をくぐった後の浅間町駅付近までは愛知県道63号線と江川線の地下を南に通ります。庄内川の下をくぐるところである庄内緑地公園~庄内通間は、平成になってから開通した上小田井駅付近を含めて、地下のやや深いところに造られており、江川線の部分にあたる浄心~浅間町間では高速道路を地下に通す計画があったため、地下鉄の上層に高速道路を通せるよう、地下10mよりも深い位置に建設されました(高速道路はその後高架方式で建設され、2007年に名古屋高速6号清須線として開通した)。浅間町駅を出て堀川の下をくぐったところで中区に入り、丸の内駅の手前からは伏見通(国道19号線・国道22号線)の地下を通ります。大須観音駅を過ぎたところで進路を東向きに変え、大須通の地下を通ります。JR中央本線と接続している鶴舞駅を出たところで昭和区に入り、その後は路線名の由来の一つとなった鶴舞公園の地下を南東方向に通って、荒畑駅の手前からは山王線の地下を東に通ります。川名駅を過ぎたところで進路を南東に変え、国道153号線の地下を通ります。ここまでの地下鉄他線との接続駅については東山線や名城線とでは下の方を、桜通線とでは上の方を通っています。八事駅は鶴舞線の方が先に開業していますが、後の名城線ホームの増設を考慮した空間を造った上で鶴舞線を下の方に通しています。八事駅を出たところで天白区に入り、塩釜口駅を出たところで国道153号線から離れ、愛知県道56号線と愛知県道58号線に並行して、東に進みます。この区間も植田川や天白川の下をくぐるために地下のやや深いところに造られています。平針駅を出たところで日進市に入り、終点の赤池駅に到着しますが、一部の列車は赤池駅で接続している名鉄豊田線に乗り入れて、豊田市駅に向かいます。なお、赤池駅は地上の日進工場や名鉄豊田線に出やすくするために、地下の浅いところに造られています。


駅の紹介

駅名\種別 普通
上小田井(T01)
庄内緑地公園(T02)
庄内通(T03)
浄心(T04)
浅間町(T05)
丸の内(T06)
伏見(T07)
大須観音(T08)
上前津(T09)
鶴舞(T10)
荒畑(T11)
御器所(T12)
川名(T13)
いりなか(T14)
八事(T15)
塩釜口(T16)
植田(T17)
原(T18)
平針(T19)
赤池(T20)

※記号の凡例 ○:停車


車両

3050形

N3000形

100系・200系(名古屋鉄道)