名城線
所在地 | 愛知県 |
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駅数 | 28駅 |
開業 | 1965年(昭和40年)10月15日 |
距離 | 26.4km | 複線以上が存在しているか | ○ |
電化区間が存在しているか | ○ |
最高速度 | 65km/h |
クイックアクセスガイド
名城線は、愛知県名古屋市東区の大曽根駅から同市中区の栄駅、金山駅、同市千種区の名古屋大学駅を経て、大曽根駅までを環状に結ぶ名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)の鉄道路線です。正式には名古屋市高速度鉄道第2号線の一部(大曽根~栄~金山)と、同4号線(大曽根~名古屋大学~金山)から構成されています。ラインカラーは紫色(藤色)で、名城線で使用されていた1000形(廃車)のウインザーイエローの車体に補色である紫色の線が巻かれていたことに由来しています。
なお、路線としては上記の通り大曽根駅から左回り基準ですが、列車番号はナゴヤドーム前矢田駅から両回り同等、駅番号は金山駅から右回り基準で付されています。
すべての駅でmanaca(2011年2月11日に導入)などの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが使用できます。
2004年10月6日に4号線名古屋大学駅から八事駅を経て新瑞橋駅までが開業、大曽根~名古屋大学~金山間が全通し、2号線大曽根~栄~金山間とあわせて名古屋市営地下鉄初の環状線が完成、日本初の地下鉄環状運転が開始されました。環状線の完成に伴い、環状部の愛称を「名城線」、枝線となる2号線金山~名古屋港間の愛称を「名港線」としました。日本の環状地下鉄としては東京の東京都交通局(都営地下鉄)大江戸線に次ぐものですが、大江戸線の環状部は都庁前駅でスイッチバック形の配線となっているため(大江戸線も環状運転を検討していたが、実現するには新宿駅または新宿西口駅のホームを2面化するとともに新たに両区間のトンネルを掘削しなければならなかった。しかし、両駅地上部の道路幅が狭くビルが密集し、費用の膨大化と建設期間の長期化が予想されること、さらに新宿駅前後の環状方向の旅客流動が少ないと見込まれ、費用対効果を検証した結果、このような配線となった)、環状運転を行う地下鉄としては名城線が日本で初となっています。全長は26.4kmで、西日本旅客鉄道(JR西日本)の大阪環状線(21.7 km)より長く、大江戸線の環状部(27.8 km)、東日本旅客鉄道(JR東日本)の山手線(34.5 km)より短くなっています。環状運転の実施以前は大曽根~金山~名古屋港を「名城線」と呼び、それ以外の区間を「4号線」と表記していました(但し乗客向け路線図や案内放送等では4号線の区間も「名城線」に統一されており、「4号線」の名称はほとんど使用されなかった)。
地下鉄の環状運転は日本初であると同時に、ロンドン地下鉄サークル線、グラスゴー地下鉄、モスクワ地下鉄環状線、マドリード地下鉄6号線、ソウル交通公社2号線【放射線(支線)を有するが、環状線と放射線の間での営業列車の直通運転はない】、北京地下鉄2号線に次いで7番目で、一周の距離では北京地下鉄10号線とソウル交通公社2号線に次いで世界第3位の長さとなっています。
環状運転により、名古屋市東部および南部に延びる他の路線のバイパスとなったことで、東山線藤が丘方面から鶴舞線赤池・豊田市方面、ならびに桜通線野並・徳重方面への乗車時間が大幅に短縮され、ナゴヤドームや瑞穂運動場へのアクセス利便性も向上しています。
1965年に開業した最古の区間である栄~名古屋城間に対し、最新の区間である名古屋大学~新瑞橋間は2004年の開業であり開業年にはおよそ40年もの差があります。この区間は一部が民有地の下を通っているため、地権者から建設差し止め、土地収用の事業認定・収用裁決取り消しの裁判を起こされたりしたことから、開業が遅れました。新瑞橋~金山~栄~大曽根間にある駅は全体的に古い雰囲気があり、ナゴヤドーム前矢田~本山~瑞穂運動場東間にある駅は2000年代に開業したこともあり全体的に雰囲気は新しくなっています。
名古屋市営地下鉄の中では名港線・桜通線・東山線とともに、路線が名古屋市内に収まっており、営業運転で車両が名古屋市外に出ない路線となっています(桜通線の車両は大規模な車両検査の際、連絡線を介して鶴舞線に乗り入れ、日進市の日進工場へ入線する。東山線は藤が丘工場の敷地の一部が名古屋市外の長久手市にかかる)。また、直通する名港線を含めて、全線が名古屋環状2号線の内側に収まっています。そして、名港線・桜通線・上飯田線とともに営業線が全て地下にある路線となっています(名港線は名港工場が地上にある。環状化前は名城工場が地上に存在した)。環状化されてからは多くの区を通過するようになりましたが、守山区、名東区、緑区、南区、中村区、西区は通りません(北東から時計回りに。中川区と港区は名港線のみ通る。天白区は通過するのみで、駅はない)。
2005年10月6日より、従来の接近チャイムに代わって試験的に接近メロディが名港線とともに全駅において導入されました。東日本旅客鉄道(JR東日本)の首都圏の駅で使われている櫻井音楽工房の発車メロディが使われていました(曲名は、名城線左回りが「すすきの高原」、右回りが「あざみ野」、名港線名古屋港方面が「twilight」、金山方面が「光と風と」)が、2007年3月19日からはオリジナルの物に変更されています。現在使用している接近メロディは名城線の左回りが「ランディング」、右回りが「サークル・ポイント」、名港線の名古屋港方面が「ハッピータイム」、金山方面が「海」という曲名になっています。
金山駅・八事駅・本山駅・栄駅を除く各駅のホーム番号は左回りが1番ホーム、右回りが2番ホームとなっています。
1965年10月15日 | 2号線として栄町(現在の栄駅)~市役所(現在の名古屋城駅)間開業。1000形電車の運転を開始。 |
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1966年6月1日 | 栄町駅を栄駅に改称。 |
1967年3月30日 | 金山~栄間開業。 |
1969年4月25日 | 2号線の愛称を名城線とし、同年5月1日から使用を開始する(愛称決定までは「南北線」と呼称する場合もあった)。 |
1971年3月29日 | 金山~名古屋港間開業(現在の名港線の部分)。 |
1971年12月20日 | 市役所~大曽根間開業(2号線の部分としては全通)。 |
1974年3月30日 | 4号線新瑞橋~金山間開業。 |
1989年6月10日 | 2000形電車の運転を開始。 |
1989年9月10日 | 久屋大通駅を新設。同日開業した桜通線との乗換駅となる。 |
1999年12月7日 | ホームの旅客案内装置を内照式からLED式に変更。 |
2000年1月19日 | 4号線大曽根~砂田橋間開業。 |
2000年4月11日 | 1000形電車の営業運転が終了する。 |
2003年12月13日 | 4号線砂田橋~名古屋大学間開業。 |
2004年10月6日 | 4号線名古屋大学~新瑞橋間開業。これにより、2号線と4号線を併せた環状線の愛称を名城線、分岐線となった金山~名古屋港間の愛称を名港線とした。 |
2005年10月6日 | 全駅で列車到着前の接近チャイムに代わり東日本旅客鉄道(JR東日本)で使用されている発車メロディと同一のものを接近メロディとして導入。 |
2007年3月19日 | 全駅の接近メロディを東日本旅客鉄道(JR東日本)で使用されている発車メロディと同一のものからオリジナルのものに変更。 |
2009年3月18日 | 全駅の旅客案内装置で「先発」「次発」の表示に代わって、発車時刻を表示。 |
2016年7月4日 | 女性専用車両を導入する(実施時間は平日の始発から午前9時まで)。 |
2019年11月5日 | 黒川駅を皮切りに、旅客案内装置をLED式からLCD式に変更(名港線を含め、12月5日までに全駅が変更された)。また、名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)では初となる英語による接近放送も開始。 |
2020年5月23日 | ホーム柵稼働に伴うダイヤ改正を実施し、駅での停車時間を延ばしたことから、全線の所要時間が60分となった。 |
2020年5月25日 | 名港線名古屋港駅を皮切りに、可動式ホーム柵を設置。 |
2020年7月5日 | 金山駅で名城線初の可動式ホーム柵を設置。 |
2021年7月1日 | ナゴヤドーム前矢田~本山~金山間でワンマン運転を開始。 |
2022年7月1日 | 金山~栄~ナゴヤドーム前矢田間でワンマン運転を開始し、全線でワンマン運転を開始。 |
2023年1月4日 | 市役所駅を名古屋城駅に、伝馬町駅を熱田神宮伝馬町駅に、神宮西駅を熱田神宮西駅に改称。 |
中区にある金山駅から東別院駅までの間は大津通を北東方向へ斜めに横切るようにして通ります。東別院駅からは前津通の地下を、矢場町駅からは久屋大通の地下を通ります。栄駅からは名鉄瀬戸線と並行して進み、名古屋城駅の手前で別れてからは大津通の地下を通り、そのまま北へ向かいます。北区に入って、黒川駅に着く手前で進路を東寄りに変え、名古屋環状線の地下を通ります。上飯田線と接続する平安通駅を通り、大曽根駅に着くところで東区に入ります。大曽根駅を過ぎると名古屋ガイドウェイバスと平行になりナゴヤドーム(バンテリンドームナゴヤ)の横を通ります。砂田橋駅を過ぎると進路をやや南寄りに変え、茶屋ヶ坂駅の手前からは千種区に入ります。茶屋ヶ坂駅を出てからは丘陵住宅地の下を通り、本山駅からは山手グリーンロードの地下を通ります。砂田橋~新瑞橋間は地形の起伏が激しいことから、名古屋高速東山線を掘割構造で通していたり、名古屋市でもかなり深い位置にホームを設置したことでコンコースまでの道のりが長くなっている駅が多くなったりしています。名古屋大学駅付近は名古屋大学のキャンパス内の地下を通っており、日本では全国的にも珍しいものとなっています。名古屋大学駅を出てからは昭和区に入り、八事駅を出たところで少し天白区を通って、瑞穂区に入ります。その後は八勝通の地下を通り、新瑞橋駅に着く手前で進路を西寄りに変えます。新瑞橋駅からは県道221号線の地下を通り、堀田を出たところで国道1号線の地下を通って、熱田区に入ります。熱田神宮伝馬町駅を過ぎたところで進路を北寄りに変え、伏見通(国道19号と国道22号の重複区間)の地下を通り、熱田神宮の西側を通って金山駅に戻ります。金山駅の手前で中区に入り、金山駅では名城線の電車が外側線を通り、名港線と合流してそのまま栄・大曽根方面に向かいます。
駅名\種別 | 普通 |
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金山(M01) | ○ |
東別院(M02) | ○ |
上前津(M03) | ○ |
矢場町(M04) | ○ |
栄(M05) | ○ |
久屋大通(M06) | ○ |
名古屋城(M07) | ○ |
名城公園(M08) | ○ |
黒川(M09) | ○ |
志賀本通(M10) | ○ |
平安通(M11) | ○ |
大曽根(M12) | ○ |
名古屋ドーム前矢田(M13) | ○ |
砂田橋(M14) | ○ |
茶屋ヶ坂(M15) | ○ |
自由ヶ丘(M16) | ○ |
本山(M17) | ○ |
名古屋大学(M18) | ○ |
八事日赤(M19) | ○ |
八事(M20) | ○ |
総合リハビリセンター(M21) | ○ |
瑞穂運動場東(M22) | ○ |
新瑞橋(M23) | ○ |
妙音通(M24) | ○ |
堀田(M25) | ○ |
熱田神宮伝馬町(M26) | ○ |
熱田神宮西(M27) | ○ |
西高蔵(M28) | ○ |
金山(M01) | ○ |
※記号の凡例 ○:停車