亀山駅

駅について

所在地 三重県亀山市御幸町198
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
西日本旅客鉄道(JR西日本)
駅構造/ホーム 地上駅/3面5線
乗車人員
(降車客を含まない)
2,156人/日(2019年)
開業 1890年(明治23年)12月25日
乗り入れ路線 2路線【関西本線(名古屋~亀山亀山~島ヶ原)・紀勢本線
有人駅であるか ○(直営駅)
JR全線きっぷうりば
(みどりの窓口)が
存在しているか

亀山駅駅舎

クイックアクセスガイド

駅の概要

乗り場について

停車種別

駅の歴史

駅周辺の概況

当駅で見ることができる車両(定期列車のみ)

当駅付近に停車するバス路線

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駅の概要

亀山駅(かめやまえき)は、三重県亀山市御幸町にある、東海旅客鉄道(JR東海)と西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅です。駅番号はCJ17となっています。

名古屋駅(名古屋市)とJR難波駅(大阪市)を結ぶ関西本線と、当駅を起点として紀伊半島を海沿いに走り和歌山市駅(和歌山市)までを結ぶ紀勢本線の2路線の接続駅となっています。このうち関西本線を当駅の所属線としています。かつては日本国有鉄道(国鉄)のみの管轄でしたが、1987年4月の国鉄分割民営化によって当駅は会社間の境界駅となり、関西本線側の境界は上り第一場内信号機となっています。関西本線の名古屋方面と紀勢本線(新宮駅まで)がJR東海、関西本線の奈良方面がJR西日本に継承されました。

駅構内には、JR東海の亀山運輸区と亀山変電所、JR西日本の亀山鉄道部と亀山指令所(大阪総合指令所の分所扱い)があります。国鉄時代は天王寺鉄道管理局の管轄でした。その後、1987年3月に名古屋鉄道管理局に移管され、民営化により、9つあるJR東海在来線のJR他社境界駅の中で唯一、JR東海の管轄駅となりました。また、保安装置に関しても、JR東海は現在在来線全線でATS-PTのみを使用しATS-STの地上設備は大部分が撤去されていますが、ATS-P車上装置を設置していないJR西日本キハ120形気動車が乗り入れる関係上当駅構内のみATS-STが使用されています。

かつては、機関区や客貨車区などが置かれた三重県内でも有数の鉄道の要衝であり、名古屋方面・京都方面から来る多くの優等列車が、当駅を経由して伊勢・南紀方面に向かっていました。しかし四日市~津間は当駅経由では大きく迂回するルートであり、また当駅の配線上スイッチバックを強いられるため、短絡ルートである国鉄伊勢線の建設が検討されるようになりました。そして1973年に伊勢線が開通すると名古屋方面の優等列車の大半は同線経由となり、モータリゼーションの普及も加わって、徐々にローカル輸送へとシフトしていくことになりました。伊勢線開通後も寝台特急「紀伊」は当駅経由で運行されていましたが、1984年に廃止され当駅に停車する特急列車が消滅しました。さらに京都方面からの急行列車も運賃と速度で勝る近鉄特急に客足を奪われ1987年に消滅しました。そして2006年3月18日のダイヤ改正で急行「かすが」が廃止されたのを最後に、当駅に停車する優等列車が全て消滅しました。かつて賑わっていたことを示すのが駅構内の広さであり、東西方向に1km以上に渡って続いています。

快速列車・普通列車のみが発着しています。関西本線名古屋方面および奈良方面(加茂駅で乗り換え)・紀勢本線の3方向での運行形態となっており、当駅をまたいで運転される列車は設定されていません。3方向とも日中は1時間に1本のみの運転となっています。乗り換えの便を図ったダイヤ編成となっており、列車遅延の際は接続できるよう発車時刻が調整されています。なお、奈良方面については、過去に線路の保守工事のため第2土曜日の日中に運休する列車がありました。

JR東海が発売する特別企画乗車券「青空フリーパス」は当駅が関西本線の南端となっています。


乗り場について(番線表記)

在来線

1・2:関西本線四日市・名古屋方面(上り)

3:関西本線柘植・伊賀上野・加茂・奈良方面(下り)

4:関西本線柘植・伊賀上野・加茂・奈良方面/紀勢本線津・伊勢市方面(下り)

5:紀勢本線津・伊勢市方面(下り)


停車種別

関西本線

普通区間快速快速快速みえ特急
--

紀勢本線

普通快速みえ特急
--

※記号の凡例 ○:停車、-:設定なし


駅の歴史

1890年12月25日関西鉄道の柘植~四日市間開通時に開業(一般駅)。
1891年8月21日関西鉄道津支線当駅~一身田間が開業。
1907年10月1日関西鉄道が国有化。
1909年10月12日国有鉄道の線路名称制定により、関西本線の所属となる。また、津支線だった路線は参宮線の一部となる。
1910年11月16日皇太子(後の大正天皇)が女子師範学校に行啓し、当駅にて下車する。
1913年11月3日二代目駅舎(現行のもの)が竣工。
1928年5月25日駅構内に操車場(亀山操車場)が完成する。
1945年8月参宮線(当時)列車が当駅~下庄間にある阿野田トンネル付近で米軍艦載機の機銃掃射を受け、当駅に多数の遺体が安置される。
1951年11月20日昭和天皇が三重県内を巡幸し、郡民が駅前奉迎場にて奉迎する。
1959年7月紀勢本線の全通による参宮線多気以北の紀勢本線編入に伴い、当駅構内にディーゼル機関車の車両基地が設置される。
1961年7月亀山駅前広場拡張計画の一環として、駅前西丸線(道路)の駅前と国道1号の間が開通する。
1962年7月駅構内操車場地下道に蛍光灯が設置される。
1965年3月駅前広場拡張・整備工事が竣工し、駅前広場が以前の3倍の広さとなる。
1965年8月駅前広場が指定駐車場以外駐車禁止となる。
1972年10月14日国鉄100年記念イベントの一環として、国鉄OB会亀山支部主催で機関車の公開展示、機関区見学、写真即売会が実施された。
1973年8月3日皇太子夫妻(現在の上皇・上皇后)が、高校総体臨席と地方視察のために三重県に行啓した際に、当駅にて下車する。
1973年10月1日前月の伊勢線(現在の伊勢鉄道)開通に伴い特急「くろしお」が同線経由となり、名古屋発着の当駅に停車する紀勢本線直通特急が消滅する。
1975年3月10日急行「紀伊」が特急に昇格される。
1977年8月みどりの窓口(現在のJR全線きっぷうりば)が設置される。
1979年10月10日駅前美化と交通安全のために、タクシー待避所横や陸橋下等への自転車・単車の放置が全面禁止となる。
1982年5月17日関西本線八田~当駅間が電化される。
1984年2月1日特急「紀伊」が廃止となり、当駅に停車する特急列車が消滅する。車扱貨物の取り扱いを廃止。
1985年3月14日荷物の取り扱いを廃止。
1986年5月2日県道建設に伴い、能褒野神社の鳥居が駅前ロータリーに移転。
1987年3月1日国鉄分割民営化を控え、天王寺鉄道管理局から名古屋鉄道管理局に移管される。
1987年4月1日国鉄分割民営化により東海旅客鉄道(JR東海)と西日本旅客鉄道(JR西日本)が承継し、駅の業務はJR東海となった。
1998年3月亀山駅物資部(亀山ストア)が廃止となる。
2000年11月23日JR東海亀山CTCセンターが東海総合指令所に統合される(JR西日本亀山CTCセンターは存置)。
2006年3月18日急行「かすが」が廃止となり、当駅に停車する優等列車が消滅する。これによって、当駅を跨いでJR東海・JR西日本両社に直通する列車が消滅した。
2007年4月15日三重県中部地震によって、当駅発着の列車に徐行運転や一部列車の運休が発生した。また、伊勢鉄道の一時運行見合わせによって、快速「みえ」と特急「南紀」が臨時に当駅経由で運行され、駅前ロータリーにある能褒野神社の鳥居の一部が破損した。
2009年3月14日名古屋~当駅間に快速列車が設定された。
2009年7月15日臨時快速列車「紀勢本線全通50周年記念号」が当駅より白浜駅まで運行され、当駅で出発式を実施した。
2009年9月21日「亀山"駅"サイティングまつり」が開催され、以後毎年開催されている。
2010年2月バリアフリー化の初年度工事が竣工し、1番線のエレベーターの供用が開始された。
2010年9月19日臨時快速列車「亀山駅開業120周年記念号」が当駅より名古屋駅まで運行された。
2011年1月18日バリアフリー化工事が完了し、残り2基のエレベーターと多機能トイレ供用を開始。
2019年3月2日JR東海でICカード「TOICA」の利用が可能となる(名古屋方面のみ)。
2021年3月13日JR西日本でICカード「ICOCA」の利用が可能となる(車載機で対応)。

駅周辺の概況

当駅は亀山市街地から南側にやや離れたところに位置しています。

亀山駅周辺図

駅周辺の主な施設(地図の赤円の範囲内)

・亀山市役所

・三重県警 亀山警察署

・亀山市消防本部

・亀山市文化会館

・亀山城跡

・亀山神社

駅周辺の交番数(地図の赤円の範囲内):1

駅周辺の郵便局数(地図の赤円の範囲内):2


当駅で見ることができる車両(定期列車のみ)

普通・快速列車用車両

313系

315系

キハ25形

キハ120形


当駅付近に停車するバス路線

一般路線・コミュニティバス

三重交通:亀山みずほ台線/亀山椋本線/亀山国府線/亀山関工業団地線(亀山駅前)

亀山市バス:さわやか号/東部ルート/南部ルート/野登・白川地区自主運行バス(亀山駅前)


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