武豊線

路線について

所在地 愛知県
駅数 10駅
開業 1886年(明治19年)3月1日
距離 19.3km
複線以上が存在しているか ×
電化区間が存在しているか
最高速度 85km/h

武豊線路線図

クイックアクセスガイド

路線の概要

路線の歴史

沿線の概況

駅の紹介

車両


路線の概要

武豊線は、愛知県大府市の大府駅から同県知多郡武豊町の武豊駅に至る、東海旅客鉄道(JR東海)の鉄道路線(地方交通線)です。

知多半島のおよそ北半分の東側を通ります。

名古屋への通勤・通学路線となっていますが、元来は1886年(明治19年)3月1日に中山道鉄道(後に東海道経由に変更され東海道本線)の建設資材を武豊港(衣浦港)から陸揚げし運搬するために敷設された路線です。

JR東海の発足後はキハ75形といった新型車両の導入や運転本数の増加、2015年(平成27年)3月1日には全線が電化されるなどの輸送改善が図られました。

2008年(平成20年)度の輸送密度は約9,156人。これは地方交通線では可部線(JR西日本、約18,635人)に次いで2番目に高い数値です。

大府駅の東海道本線からの分岐部は立体交差になっており、大府~尾張森岡間は旅客列車と貨物列車がそれぞれ別の線路を通ります。前者の線路は南方貨物線計画により貨客分離を目的として建設された高架線、後者の線路は明治時代から存在する地上線で、途中に1か所、愛知県道50号名古屋碧南線との踏切があります。旅客線が電化された後も貨物線は非電化のままとなっています。

全線がIC乗車カード「TOICA」および「manaca」などのTOICAと相互利用可能なカードの利用エリアに含まれています。ただし、通常の自動改札機が設置されているのは大府駅のみで、他の駅は簡易改札機による対応ですが、後述のように2013年(平成25年)より自動改札機を設置している駅が拡大しています。

半田駅以南は武豊線と名鉄河和線がほぼ並行しています。JRと名鉄が接続する駅は存在しませんが徒歩連絡は可能です(連絡運輸は行っていない)。


路線の歴史

1886年3月1日武豊~熱田間開業{内、大府(当時は未開業)~熱田間は現在の東海道本線}。その区間内に緒川駅(初代)・亀崎駅・半田駅が開業(他にも東海道本線に相当する区間内に2駅あり)。
1887年9月10日緒川駅(初代)を廃止し、大府駅を新設。
1888年9月1日東海道線浜松~大府間開業。武豊~大府間は支線(現在の武豊線)となる。
1891年10月28日濃尾地震が発生し不通となる。
1891年12月21日復旧作業が進み、全線で運行を再開。
1892年6月1日武豊駅が現在地に移転し、距離を短縮。
1895年4月1日路線名称制定により東海道線の一部となる。
1896年4月東海道線の旅客急増のため大府~武豊間全列車を客車代用貨車で運行(終了時期不詳)。
1900年3月1日緒川駅(2代目)を新設。
1909年10月12日大府~武豊間を武豊線とする。
1915年2月15日武豊駅構内扱いで武豊港まで路線を延伸。
1916年4月1日武豊~武豊港間を廃止。
1930年4月1日貨物支線武豊~武豊港間(1.0km)が正式に開業。旧武豊駅の場所付近に武豊港駅を新設。
1933年7月1日気動車運転を開始。
1933年12月7日尾張森岡駅・尾張生路駅・乙川駅・東成岩駅を新設。
1934年8月22日藤江駅を新設。
1942年3月31日東成岩駅を休止。
1944年気動車運転を休止。
1944年11月11日東成岩駅を再開し、尾張森岡駅を休止。尾張生路駅と藤江駅を統合し、東浦駅を新設。
1955年10月14日一部の旅客列車で気動車運転を再開。
1957年4月15日尾張森岡駅を再開し、石浜駅を新設。
1958年9月20日全旅客列車を気動車化。
1965年8月20日貨物支線武豊~武豊港間(1.0km)が廃止。
1970年6月30日この日限りで蒸気機関車(SL)の運転を終える。最終列車を牽引したC11-265は、乙川駅に隣接する半田市民ホールに静態保存された(2006年に半田市鉄道資料館に移転)。
1984年1月10日東成岩~武豊間の貨物営業を廃止。
1984年2月1日荷物輸送を廃止。
1987年4月1日国鉄分割民営化。東海旅客鉄道(JR東海)が継承。日本貨物鉄道(JR貨物)が大府~東成岩間の第二種鉄道事業者となる。
1990年3月10日東海道本線名古屋駅との直通列車を普通列車から快速列車(武豊線内各駅停車、東海道本線内金山駅のみに停車)に変更。
1992年10月12日ワンマン運転を開始。
1999年5月10日キハ75形の運用を開始。
1999年12月4日武豊線内に通過駅のある快速列車を新設(名古屋駅直通)。従来の快速列車を区間快速列車(武豊線内各駅停車、東海道本線共和駅・金山駅に停車)に変更し増発。
2001年2月11日列車集中制御装置(CTC)を導入。
2006年11月25日全駅にTOICAを導入。
2011年3月1日キハ25形の運用を開始。
2013年10月1日線内6駅に「旅客集中サービスシステム」を導入し、無人化。大府駅および半田駅以外の駅はすべて無人駅となる。
2015年3月1日全線が電化し、気動車運転を終了する。313系の運用を開始。
2015年3月14日平日夕ラッシュ時に列車を増発。平日の快速を廃止(土休日1本のみの運転に)。東海道本線との直通を大垣駅まで拡大。311系の運用を開始。
2018年3月17日最後まで残っていた快速が区間快速に置き換わり、廃止となる。これにより、武豊線は全列車が線内各駅停車となる。

沿線の概況

愛知県大府市にある大府駅を出ると、東海道本線が左に分かれ、ほどなくして東浦町に入ります。東浦町内は田園地帯を通っていき、東浦駅を過ぎたところで衣浦臨海鉄道碧南線が左に分かれます。その後、半田市に入った所からは住宅地の中を通り、半田駅の手前からは名鉄河和線が西側に並行するようになります。半田駅を出てから、当路線は名鉄河和線よりも海沿いを通り、海側に工場群が見えたところで衣浦臨海鉄道半田線が左側から合流し、東成岩駅に至ります。東成岩駅を出た後も海側の工場群は続き、このまま武豊町に入って、武豊駅に着きます。


駅の紹介

駅名\種別 普通区間快速
大府(CE00)
尾張森岡(CE01)
緒川(CE02)
石浜(CE03)
東浦(CE04)
亀崎(CE05)
乙川(CE06)
半田(CE07)
東成岩(CE08)
武豊(CE09)

※記号の凡例 ○:停車


車両

普通・快速列車用車両

313系

315系