桜通線
所在地 | 愛知県 |
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駅数 | 21駅 |
開業 | 1989年(平成元年)9月10日 |
距離 | 19.1km | 複線以上が存在しているか | ○ |
電化区間が存在しているか | ○ |
最高速度 | 75km/h |
クイックアクセスガイド
桜通線は、愛知県名古屋市中村区の太閤通駅から同市緑区の徳重駅に至る名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)の鉄道路線です。正式名称は名古屋市高速度鉄道第6号線となっています。ラインカラーは赤色となっています。
すべての駅でmanaca(2011年2月11日に導入)などの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが使用できます。
名古屋駅(名駅)から今池駅の間は東山線のバイパス路線としての役割を担っており、桜本町以東の区間では人口の増加が著しい名古屋市南東部郊外の鉄道空白地域を解消する路線としての役割を担っています。
桜通線は東山線・名城線・鶴舞線との乗換駅がそれぞれ2駅ずつ設置されています。また、名古屋~御器所間は既存路線との交差駅では全て桜通線が他線の下を通っており、名駅や栄の大規模な地下街を潜るためほとんどの駅が20m近い深度にあることから、名古屋市営地下鉄では最も深い位置を走っている路線でもあります(最深は丸の内駅で深度24m)。一方で、桜山駅以南では既存路線と交差するのは名城線と交差する新瑞橋駅のみであるため、同駅や相生山駅・神沢駅以外は深度20m未満の浅い駅が多くなっています。また、名古屋市営地下鉄で唯一、南区と緑区を通る路線でもあります。桜通線と他社線との乗換駅は名古屋駅のみですが、一部の駅(桜本町駅と名鉄名古屋本線の桜駅、新瑞橋駅と名鉄名古屋本線の呼続駅、車道駅とJR中央本線の千種駅、久屋大通駅と名鉄瀬戸線の栄町駅)とは徒歩連絡が可能であり実際に乗り換える人も若干存在します(連絡運輸はない)。
後発の路線のため、名古屋市営地下鉄では最初にATO(自動列車運転装置)を採用した路線であり、すべての列車で運転士のみが乗務するワンマン運転が実施されています。また、いち早くから可動式ホーム柵(ホームドア)が各駅に導入された路線でもあります。
名古屋市営地下鉄の中では名城線・名港線・東山線とともに、路線が名古屋市内に収まっており、営業運転で車両が名古屋市外に出ない路線です。桜通線の車両整備等は徳重駅に併設された徳重車庫で行われています。ただ、徳重車庫は小規模であるため、大きな検査が行われる際は丸の内駅に設けられた鶴舞線とを結ぶ連絡線を介して日進市にある日進工場まで自力回送の上で行っています。徳重開業前は桜通線単独の車庫が存在しなかったため、太閤通駅の引き上げ線を検車区として、簡単な清掃や車両点検を行っていました。また、現在本線となっている野並駅以東の線路も徳重延伸に備えて野並開業時より長めに造られて留置線として使われていました。
使用されている接近メロディは、徳重方面が「オーバル」、太閤通方面が「チェリー」となっています。
1989年9月10日 | 中村区役所(現在の太閤通駅)~今池間開業。6000形電車の運転を開始。 |
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1994年2月16日 | ワンマン運転を開始。 |
1994年3月30日 | 今池~野並間開業。 |
2004年10月6日 | 瑞穂運動場駅を瑞穂運動場西駅に改称(名城線に瑞穂運動場東駅が新設されたため)。 |
2007年3月18日 | 3050形を使用した鶴舞線開通30周年記念列車が今池~鶴舞線赤池間で運転される。6000形以外(当時)の車両が当路線に入線したのは、1993年に鶴舞線と名鉄犬山線直通記念イベント団体専用列車で入って以来、2度目となる。 |
2007年3月19日 | 全駅で列車到着前の接近チャイムに代わり接近メロディを導入。 |
2009年9月20日 | 3050形を使用した桜通線開通20周年記念列車「ミステリートレイン」が今池~鶴舞線赤池間で運転される。 |
2010年7月5日 | 6050形電車の運転を開始。 |
2011年1月20日 | ホームの旅客案内装置を内照式からLED式に変更。 |
2011年1月22日 | 中村区役所駅から順次可動式ホーム柵の運用を開始する。 |
2011年3月21日 | ダイヤ改正。桜山駅行を設定(桜山駅発は従来から設定)。 |
2011年3月27日 | 野並~徳重間開業。 |
2011年7月23日 | 野並駅の可動式ホーム柵の運用を開始し、この日をもって桜通線全駅の可動式ホーム柵の整備が完了した。 |
2019年6月1日 | 車内放送で英語のみ駅ナンバリング放送を開始。 |
2019年6月23日 | 沿線で不発弾処理が行われたことに伴い、今池~桜山間が一時的に運休となった。 |
2023年1月4日 | 中村区役所駅を太閤通駅に改称(中村区役所が東山線本陣駅周辺に移転されたため)。 |
中村区にある太閤通駅は愛知県道68号線の地下にあり、次駅の名古屋駅(名駅)から今池駅の間は、東西に延びる桜通(愛知県道68号線・国道19号線・都通布池線)の地下を中区、東区、千種区と通ります。桜通は路線名の由来となっています。同区間は錦通地下にある東山線と並行しています。
今池駅の手前で進路を変え、桜本町駅までの間は南北方向に延びる名古屋環状線の地下を昭和区、瑞穂区、南区と通ります。桜本町駅の南で再び進路を東に変え、あとは終点の徳重駅まで東海通(名古屋市道東海橋線)の地下を天白区、緑区と通ります。このうち鶴里~野並間では天白川の下を通るため、名古屋市営地下鉄で唯一の複線シールド構造になっており、両方向の電車が至近ですれ違う様子を見ることができます。
駅名\種別 | 普通 |
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太閤通(S01) | ○ |
名古屋(S02) | ○ |
国際センター(S03) | ○ |
丸の内(S04) | ○ |
久屋大通(S05) | ○ |
高岳(S06) | ○ |
車道(S07) | ○ |
今池(S08) | ○ |
吹上(S09) | ○ |
御器所(S10) | ○ |
桜山(S11) | ○ |
瑞穂区役所(S12) | ○ |
瑞穂運動場西(S13) | ○ |
新瑞橋(S14) | ○ |
桜本町(S15) | ○ |
鶴里(S16) | ○ |
野並(S17) | ○ |
鳴子北(S18) | ○ |
相生山(S19) | ○ |
神沢(S20) | ○ |
徳重(S21) | ○ |
※記号の凡例 ○:停車