東部丘陵線

路線について

所在地 愛知県
駅数 9駅
開業 2005年(平成17年)3月6日
距離 8.9km
複線以上が存在しているか
電化区間が存在しているか
最高速度 100km/h

東部丘陵線路線図

クイックアクセスガイド

路線の概要

路線の歴史

沿線の概況

駅の紹介

車両


路線の概要

東部丘陵線は、愛知県名古屋市名東区の藤が丘駅から同県豊田市の八草駅に至る愛知高速交通(リニモ)の磁気浮上式鉄道路線です。

東部丘陵線は常電導吸引型(HSST)による、日本初の磁気浮上式鉄道(リニアモーターカー)の常設実用路線です。軌道法に基づく軌道として特許され、2005年に開催された愛知万博(愛・地球博)の未来感と会場アクセスの目的を兼ねて建設されました。万博閉幕後は名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)東山線や愛知環状鉄道線と連絡して、名古屋市内と東部丘陵地域を結び、これまで鉄道空白地帯だった長久手市(開業時は愛知郡長久手町)に鉄道が通るようになりました【同時に名古屋市東部(主に名東区)と豊田市方面との公共交通機関によるアクセスの改善も果たした。例えば豊田市の北西にある保見団地から名東区方面に行きたい場合、距離がさほど離れていないため自家用車では比較的容易に行けるが、リニモ開業以前は公共交通機関を利用するとなると大回り(主に名鉄バス~名鉄豊田線~地下鉄鶴舞線~名古屋市営バス~地下鉄東山線)を強いられたため、公共交通機関を利用することは現実的ではなかった】。

路線は概ね愛知県道6号力石名古屋線に沿って建設され【愛知県道6号力石名古屋線は、東部丘陵線開業と同時に路線を地上からなぞるようルート変更された。同時に愛知県道60号名古屋長久手線も、現在のルート(熊田~杁ヶ池~長久手郵便局前)に変更されている】、藤が丘駅から、はなみずき通駅ホーム半ばまでの区間は地下線、はなみずき通駅付近で地表へ上り、以東の八草駅までの区間は高架線となっています。名鉄豊田線と同様に尾張丘陵を横断する路線ですが、同線とは異なり山岳トンネルや掘割区間はないため、急勾配となる区間も少なくありません。

「リニモ」ではATOによる無人自動運転を採用しています。ただし、操縦者の教育訓練の時や、貸切運転時に有人手動運転を行うことがあります。また、運転は行いませんが、地下区間である藤が丘~はなみずき通間と、藤が丘5:50発と0:05発(最終で愛・地球博記念公園止まり)、八草5:30発と5:48発の全区間で乗務員が乗務しています。なお万博期間中は全列車において乗務員が乗務していました。

また既に無人運転を実施している東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)等他の日本の新交通システムは全て比較的低速度(40km/h~70km/h)の運行となっていますが、当路線ではこれらを上回り無人運転では初めてかつ唯一の営業最高速度100km/hを実現しています。

安全面にも配慮して全駅にホームドアが整備されています。通常は藤が丘駅、愛・地球博記念公園駅、八草駅を除いて無人駅となっていますが、窓口自体は設置されており、イベントなどの時には臨時に駅員が配置されることがあります。各駅にある「改札口」と「出口」看板には日本語・英語・中国語・朝鮮語表記のほかにポルトガル語(ブラジルポルトガル語)表記もあります。

名古屋市交通局(名古屋市営地下鉄)の車内の路線図には、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線、名古屋ガイドウェイバス志段味線(ゆとりーとライン)と共に、当路線も記載されています。


路線の歴史

2005年3月6日藤が丘~万博八草(現在の八草駅)間開業。開業当初よりトランパスに対応。
2006年4月1日万博会場駅を愛・地球博記念公園駅に、万博八草駅を八草駅に改称。
2013年3月16日平日ダイヤを平日第1ダイヤ(大学開講期間中)と平日第2ダイヤ(大学開講期間外)に分ける。
2016年3月12日ICカード乗車券manacaを導入。同時に交通系ICカード全国相互利用サービスにも対応。
2016年12月4日ダイヤ改正。休日ダイヤを中心に大規模なダイヤ改正を実施し、土休日ダイヤを平日第2ダイヤと同時刻とし、平日第2・土休日ダイヤとする。運転間隔は平日の朝ラッシュ時を除いて8分間隔となる
2019年8月3日藤が丘駅で幼児がホームドアと車両の隙間に取り残され、転落する事故が発生。
2019年8月10日8月3日の事故を受け、1日当たり70本(所定ダイヤ全体の27%)を減便する臨時ダイヤを実施。
2019年10月1日臨時ダイヤを終了し、所定ダイヤに復帰。

沿線の概況

名古屋市名東区にある藤が丘駅を出ると、しばらくは愛知県道6号線の地下を通り、長久手市に入ります。はなみずき通駅の手前で地上に上がり、この後は愛知県道6号線の上を通ります。長久手市内では芸大通駅までは住宅地を通り、芸大通駅を出てからは自然が残るところを通ります。公園西駅を出ると、右側に愛・地球博記念公園(モリコロパーク、ジブリパーク併設)を見ることができます。愛・地球博記念公園駅を出た後も自然が残るところを通り、当路線の車両基地への分岐を過ぎたところで豊田市に入ります。陶磁資料館南駅を出てしばらくしたところで、八草駅に着きます。


駅の紹介

駅名\種別 普通
藤が丘(L01)
はなみずき通(L02)
杁ヶ池公園(L03)
長久手古戦場(L04)
芸大通(L05)
公園西(L06)
愛・地球博記念公園(L07)
陶磁資料館南(L08)
八草(L09)

※記号の凡例 ○:停車


車両

100形