豊橋鉄道東田本線

路線について

所在地 愛知県
停留場数 14
開業 1925年(大正14年)7月14日
距離 5.4km
複線以上が存在しているか 〇(駅前~競輪場前)
電化区間が存在しているか
最高速度 40km/h

豊橋鉄道東田本線路線図

クイックアクセスガイド

路線の概要

路線の歴史

沿線の概況

停留場の紹介

車両


路線の概要

東田本線(あずまだほんせん)は、愛知県豊橋市の駅前停留場から赤岩口停留場までと、井原停留場から分岐し運動公園前停留場までを結ぶ豊橋鉄道の軌道路線です。豊橋鉄道では「豊鉄市内線」と案内しています。

全線が併用軌道の路面電車である。市内線、市電(市内電車の意味)とも呼ばれて親しまれています。1970年代、各地で路面電車の縮小・廃止が相次ぎ、豊橋鉄道でも新川から分岐していた柳生橋支線を廃止するなどしましたが、1982年(昭和57年)には井原~運動公園前間の支線を開業しました。

その後、1998年(平成10年)に駅前停留場の移設による路線延長が行われれ、さらに、2005年(平成17年)には駅前停留場と新川停留場の間に駅前大通停留場が新設されました。

1989年以降T1000形、モ3100形を除く大半の車両が全面広告電車となっています。

2005年4月1日に名鉄岐阜市内線・美濃町線が廃止されてからは、東海地方で唯一の路面電車となりました。


路線の歴史

1925年7月14日豊橋電気軌道本線駅前~神明~札木十字路(現在の札木停留場に相当)間、支線神明~柳生橋間開業。
1925年7月21日札木十字路~赤門前(現在の東八町停留場)間開業。
1925年12月25日赤門前~東田間開業。
1929年5月支線に松山停留場を新設。
1931年~1932年の間本線に西宿停留場、新銭町停留場を、支線に大手橋停留場を新設。
1937年~1939年の間西宿停留場を廃止。
1945年4月1日運賃を均一制に改定。
1945年6月20日豊橋空襲により全線不通。
1945年7月8日前畑~東田坂上間復旧。
1945年7月17日旭橋~前畑間復旧。
1945年9月7日公会堂前(現在の市役所前停留場)~旭橋間復旧。
1945年9月16日神明~公会堂前間復旧。
1945年9月20日駅前~神明間が復旧し、東田本線が全線で復旧した。
1946年2月13日柳生橋支線が全線で復旧。
1948年9月12日萱町停留場を松葉町停留場に改称。
1949年2月14日公会堂前停留場を市役所前停留場に改称。
1949年9月1日豊橋電気軌道が豊橋交通に社名を変更。
1949年12月25日市役所前~赤門前間複線化。
1950年練兵場前停留場を球場前停留場に改称。
1950年4月7日東田坂上~車庫前(後の北臨済寺停留場)~東田間の新線が複線で開業。東田坂上~車庫前~東田間の旧線(単線)は非営業の車庫線に変更。
1950年7月15日神明~市役所前間下りを新大手通の新線経由、上りを大手通の旧線経由とする。
1950年8月26日駅前~神明間下りを駅大通の新線経由、上りを広小路通の旧線経由とする。新線に駅大通停留場(現在の駅前大通停留場に相当)、新川停留場を新設。
1950年9月17日東田~競輪場前間が複線で開業。
1950年10月20日駅前~神明間の上りも駅大通の新線経由とし、旧線の松葉町停留場、新銭町停留場を廃止。
1951年まで赤門前停留場を東八町停留場に改称。
1951年7月30日東八町~前畑間複線化。
1951年10月30日神明~市役所前間の上りも新大手通の新線経由とする。
1952年3月19日前畑~東田坂上間複線化。
1952年10月5日駅前~市民病院間が単線で開業。
1952年12月25日駅前~市民病院間複線化。
1953年10月17日柳生橋支線の起点を神明停留場から新川停留場に変更。
1954年7月22日豊橋交通が豊橋鉄道に社名を変更。
1960年6月1日競輪場前~赤岩口間が単線で開業。赤岩口停留場付近に車庫を移転し、車庫線を廃止。
1960年7月1日車庫前停留場を北臨済寺停留場に改称。
1960年12月8日柳生橋支線でワンマン運転を開始。
1963年7月29日旭橋停留場を廃止。
1963年9月1日球場前停留場を体育館前停留場に改称。
1968年10月1日駅大通停留場を明豊ビル前停留場に改称。
1969年1月10日明豊ビル前停留場を休止。
1969年5月15日駅前~市民病院前間を休止し、駅前停留場を移設。
1969年10月4日明豊ビル前停留場を廃止。
1971年7月15日神明停留場、北臨済寺停留場を廃止。
1971年8月28日東田本線でワンマン運転を開始。
1973年3月31日駅前~市民病院前間を廃止。
1976年3月7日柳生橋支線を廃止。
1982年7月31日井原~運動公園前間が単線で開業。
1990年9月30日駅前~新川間のセンターポール化が完成。
1995年7月27日市役所前~東八町間のセンターポール化が完成。
1996年6月1日体育館前停留場を豊橋公園前停留場に改称。
1996年9月5日新川~市役所前間のセンターポール化が完成。
1998年2月19日駅前停留場を移設し、豊橋駅前ペデストリアンデッキ下に乗り入れる(1973年廃止線の事実上の復活)。
2005年3月31日駅前大通停留場を新設。
2005年9月1日豊橋市制100周年を記念し「ドリームトレイン」として、モ800形1両に豊橋市の小中学校から応募した絵を装飾。
2008年12月19日T1000形「ほっトラム」の運転を開始。

沿線の概況

豊橋駅と新豊橋駅に隣接する駅前停留場を出たところから愛知県道143号線を通り、新川停留場を出たところで左にカーブを取って、国道259号線を通ります。札木停留場を出たところで右にカーブを取って、東八町停留場までの間は国道1号線を通りますが、国道1号線を通る路面電車は日本に現存する唯一のものとなります。東八町停留場から先は愛知県道4号線を通って、終点の赤岩口停留場に着きます。

井原停留場の分岐点を右に曲がるカーブは、鉄道路線としては日本一急なカーブとなる半径11mのカーブ(井原カーブとよばれる)で、カーブを曲がった先からは運動公園通りを通って、運動公園前停留場に着きます。


停留場の紹介

停留場名\系統別 駅前~赤岩口駅前~運動公園前
駅前(01)
駅前大通(02)
新川(03)
札木(04)
市役所前(05)
豊橋公園前(06)
東八町(07)
前畑(08)
東田坂上(09)
東田(10)
競輪場前(11)
井原(12)
赤岩口(13) -
運動公園前(14) -

※記号の凡例 ○:停車、-:設定なし


車両

モ3200形

モ3500形

モ780形

モ800形

T1000形(駅前~赤岩口間)