遠州鉄道線
所在地 | 静岡県 |
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駅数 | 18駅 |
開業 | 1909年(明治42年)12月6日 |
距離 | 17.8km | 複線以上が存在しているか | × |
電化区間が存在しているか | ○ |
最高速度 | 70km/h |
クイックアクセスガイド
遠州鉄道線は、静岡県浜松市中央区の新浜松駅と、同市天竜区の西鹿島駅を結ぶ鉄道路線です。西鹿島線という通称のほか、赤い電車が走ることから「赤電(あかでん)」とも呼ばれています。
全18駅中16駅に交換設備が設置されており、単線ながら毎時上下各5本(早朝深夜をのぞく)の高密度運行を実現しています。ちなみに、曳馬駅(旧遠州曳馬駅)は高架化完成時に交換可能となり、それまでは18駅中15駅交換可能でした。
2007年(平成19年)秋から駅ナンバリングが導入され、車内の路線図や各駅の駅名標に駅番号が表示されている。番号は新浜松の"01"を基点に、西鹿島の"18"までとなっています。なお、正式名称で「遠州」のつく駅が多いですが、近隣の病院名が由来の遠州病院駅を除き、各種表示や車内放送では「遠州」を省略しています。
新浜松~上島間は高架化されています。助信~上島間については2012年(平成24年)11月24日に高架化しました。また、同日始発より八幡駅が通勤通学時間帯を除いて無人駅となりました。国道152号バイパスと交差する遠州小林~遠州芝本間においても2011年(平成23年)10月13日に高架化されました。
全線にわたって平野部を走行するためトンネルはなく、自動車学校前駅、遠州芝本駅付近の地上と高架の境界区間をのぞき、ほぼ平坦となっています。自動車学校前駅付近で東名高速道路、遠州岩水寺駅付近で新東名高速道路をくぐり抜けます。沿線は住宅や商店が比較的多く立地しています。
自動改札機は導入されていませんが、有人駅・無人駅に関わらず全駅に自動券売機が導入されています。
時刻表検索システムとして、ET-Naviが導入されています。
公式マスコットとして「アカデンジャー」と称するキャラクターが存在し、イベントや公式サイト内で見られます。
1909年12月6日 | 大日本軌道浜松支社板屋町(後の遠州浜松駅)~鹿島間開業。軌間762mm。 |
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1919年10月12日 | 遠州軌道に譲渡。 |
1921年8月23日 | 遠州軌道が遠州電気鉄道に社名を変更。 |
1923年4月1日 | 全線の軌間を1067mmに改軌し、電化。軌道法に基づく軌道から地方鉄道法に基づく鉄道に変更。常盤駅、有玉駅、御馬池駅を廃止。新原駅と鹿島駅を除く遠州がついていないすべての駅を、遠州を付与する形で改称(新原駅は遠州小林駅に、鹿島駅は遠州二俣駅に改称)。 |
1923年7月3日 | 遠州浜松~遠州二俣間の軌道線路撤去工事が完了。 |
1924年2月1日 | 遠州馬込~遠州浜松間開業(貨物運輸)。 |
1927年9月1日 | 旭町(現在の新浜松駅)~遠州馬込間開業。 |
1927年12月24日 | 遠州道本駅を廃止。 |
1930年4月1日 | 繭市場前駅(現在の八幡駅)を新設。 |
1935年2月15日 | 遠州銀行(現在の静岡銀行)専用鉄道{(遠州貴布禰~遠州小松間分岐)~同行倉庫間、120m、動力電気}を廃止。もともと貨物専用の引き込み線であったが遠州銀行がそれを譲受し、1927年5月2日に免許を交付されたもので、運転は遠州電気鉄道に委託していた。 |
1937年 | 遠州芝本駅を廃止。 |
1938年3月1日 | 遠州二俣駅を移転し、西鹿島駅に改称(1940年6月1日に国鉄二俣線(現在の天竜浜名湖鉄道線)が開業し乗換駅となる)。 |
1943年11月1日 | 遠州電気鉄道など6社の合併で遠州鉄道が発足。 |
1946年11月1日 | 遠州芝本駅を再開業。 |
1947年5月1日 | 路線名称を二俣線から二俣電車線に改称。 |
1950年4月26日 | 北中駅を新設。廃止日不詳。 |
1951年4月1日 | 北浜駅(現在の美薗中央公園駅)を新設。 |
1951年8月1日 | 繭市場前駅を遠州八幡駅に改称。 |
1951年11月1日 | 遠州島之郷駅を遠州曳馬駅(現在の曳馬駅)に改称。 |
1953年1月8日 | 急行の運転を開始。 |
1953年8月1日 | 旭町駅を新浜松駅に改称。 |
1958年6月1日 | 二俣電車線の遠州浜松駅と奥山線の東田町駅を移転統合し、遠鉄浜松駅(現在の遠州病院駅)に改称。遠州浜松駅は貨物駅となる。 |
1958年11月1日 | 遠州鉄道の気動車が国鉄二俣線遠江二俣駅(現在の天竜二俣駅)まで直通運転を開始。 |
1961年5月16日 | 国鉄二俣線直通運転を遠江森駅(現在の遠州森駅)まで延長。 |
1961年11月21日 | 架線電圧を600Vから700Vに昇圧。 |
1962年6月11日 | 遠州松木駅を積志駅に改称。 |
1964年11月1日 | 路線名称を西鹿島線に改称。 |
1966年4月1日 | 遠州市場駅を自動車学校前駅に、遠州共同駅をさぎの宮駅に改称。 |
1966年10月1日 | 国鉄二俣線直通運転を廃止。 |
1967年12月22日 | 遠州八幡~西鹿島間をCTC化。 |
1972年10月1日 | さぎの宮駅を移転し、遠州新村駅を廃止。急行を廃止し、運転間隔を10分ヘッドとする。 |
1973年4月1日 | 運転間隔を10分ヘッドから11分ヘッドに変更する。 |
1974年3月20日 | 新浜松~遠州八幡間をCTC化。 |
1976年4月1日 | 貨物営業を廃止。遠州浜松駅が信号場に降格し、遠州浜松信号場となる。 |
1977年8月1日 | 遠州貴布禰駅を浜北駅に、北浜駅を北浜中学校前駅に改称。 |
1979年4月 | 音声合成装置による自動放送とBGMサービスを開始。なおBGMサービスは後に廃止されている。 |
1979年5月1日 | 新浜松~浜北間の区間列車(1往復)を廃止。 |
1980年 | 路線名称を鹿島線に改称し、その後すぐに鉄道線に改称。 |
1980年12月11日 | 新浜松~助信間の連続立体交差事業による高架化工事を開始する。 |
1981年2月4日 | 新浜松駅を仮駅舎に移転。 |
1983年4月1日 | 運転間隔を11分ヘッドから12分ヘッドに変更し、新浜松~西鹿島間の所要時間を43分から40分に短縮。 |
1985年12月1日 | 新浜松~助信間の高架新線が開業。第一通り駅を新設。遠鉄浜松駅を遠州病院前駅に、遠州八幡駅を八幡駅に、遠州助信駅を助信駅に改称。新浜松~西鹿島間の所要時間を40分から36分に短縮。これに伴い、新浜松~遠州馬込~助信間が廃止となり、遠州馬込駅でのスイッチバック運転が解消された。 |
1989年12月15日 | プリペイドカード「ETカード」を導入。 |
1990年12月1日 | 遠州芝本駅を南に110m移転し交換可能駅に。新浜松~西鹿島間の所要時間を36分から32分に短縮。 |
2002年3月1日 | ICカード「EG1CARD」を新浜松駅・助信駅の2駅に試験導入。 |
2004年8月20日 | ICカード「ナイスパス」を全駅にて本格導入。鉄道・バス共通では全国初。 |
2005年1月20日 | 「ナイスパス定期券」の発行を開始。以後、発売される定期券はすべてナイスパスとなる。 |
2006年5月31日 | この日をもって「ETカード」の販売を終了。 |
2007年4月1日 | 遠州総合病院の移転(移転後は遠州病院に改称)に伴い、遠州病院前駅を遠州病院駅に改称。 |
2007年7月31日 | この日をもって「鉄道回数券」の販売を終了。これにより販売は普通乗車券と「ナイスパス」の二本立てとなる。 |
2007年8月1日 | 北浜中学校前駅を美薗中央公園駅に改称。 |
2010年4月15日 | この日をもって「ETカード」の利用を終了。 |
2011年10月13日 | 遠州小林~遠州芝本間1.7kmのうち1.3kmを高架化。 |
2012年11月24日 | 八幡~自動車学校前間のうち、上島駅北側の馬込川付近まで高架化。遠州曳馬駅を曳馬駅に、遠州上島駅を上島駅に改称。 |
中央区にある新浜松駅を出ると、市の中心地を北へまっすぐ高架橋で抜け、上島駅を出たところで高架橋を下って馬込川を渡ります。自動車学校前駅を出たところで東名高速道路の下をくぐり、その後からは住宅地を通ります。遠州西ヶ崎駅を出たところで浜名区に入り、遠州芝本駅を出たところで再度、馬込川を渡ります。遠州岩水寺駅を出たところで新東名高速道路の下をくぐり、天竜浜名湖鉄道線が左側から合流したところで天竜区に入り、西鹿島駅に着きます。
駅名\種別 | 普通 |
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新浜松(01) | ○ |
第一通り(02) | ○ |
遠州病院(03) | ○ |
八幡(04) | ○ |
助信(05) | ○ |
曳馬(06) | ○ |
上島(07) | ○ |
自動車学校前(08) | ○ |
さぎの宮(09) | ○ |
積志(10) | ○ |
遠州西ヶ崎(11) | ○ |
遠州小松(12) | ○ |
浜北(13) | ○ |
美薗中央公園(14) | ○ |
遠州小林(15) | ○ |
遠州芝本(16) | ○ |
遠州岩水寺(17) | ○ |
西鹿島(18) | ○ |
※記号の凡例 ○:停車