遠鉄2000形電車

車両について

運用事業者 遠州鉄道(遠鉄)
製造所 日本車両製造
製造年 1999年(平成11年)~
製造数 16両
運用開始 1999年(平成11年)4月5日
運用路線 全線
最高速度 70km/h
備考

遠鉄2000形電車

クイックアクセスガイド

車両の概要

車両の性能・仕様

形式

編成

導入年次による変化

車両についての見解


車両の概要

遠鉄2000形電車(えんてつ2000けいでんしゃ)は、遠州鉄道(遠鉄)が1999年から運用している電車です。

2001編成(モハ2001-クハ2101)は同年4月5日より営業運転を開始し、現在に至るまで増備が続いている新形式であり、2018年8月現在モハ2000形2001~2008・クハ2100形2101~2108の計16両が在籍しています。形式称号の「2000」には「21世紀に向けての新型高性能電車」の意味が込められています。


車両の性能・仕様

車体構造

車体は1000形とほぼ同様で普通鋼製となっています。全長は19,000 mmとなっており、車体幅は2,736mmとなっています。

前面は中央部分を大きく取った3面折妻形状で、上下にそれぞれ後退角を設けています。前照灯ならびに後部標識灯は1つのケースに収められて左右腰部に設置され、台枠部分にはアンチクライマーを有しています。

客用扉は幅1,300 mmの両開き扉を3箇所に配しました

先頭部分の前面窓内側には電動式の大型行先表示幕が設置されています(2008編成はフルカラーLED式)。

車体の塗装デザインはスパニッシュレッドの車体に白とグレーのラインが入ったものとなっています。

主電動機・制御装置・台車

主電動機は三菱電機製のかご型三相誘導電動機(形式MB-5081A形)となっています。また、制御方式はIGBT素子を用いたVVVFインバータ制御となっています。

台車は、ボルスタレス台車となっています。

ブレーキ制御は、回生ブレーキ併用の電気指令式となっています。

車内仕様・サービス設備

車内も1000形とほぼ同様のロングシートとしました。

1000形から座席モケット色を変更し、バリアフリー対応としてクハ2100形の乗務員室後部、助士席側に車椅子スペースを搭載しました。当該部分に座席は設置されていないことから、モハ・クハで座席定員が異なるものとなっています。


形式

2000形は以下の2形式から構成されています。

モハ2000形

上り方(新浜松方)の制御電動車(Mc)です。

クハ2100形

下り方(西鹿島方)の制御車(Tc)です。


編成

2000形の編成は2両の1種類が存在しています。

2両

モハ2000クハ2100

導入年次による変化

2001年製造(2000形2次車)

2両編成1本が増備されました。運転機器を従来の主幹制御器(マスコン)とブレーキ設定器が別個となったツーハンドル方式から、それらを一体型としたワンハンドルマスコン方式に改良しました。

2005年~2006年製造(2000形3次車)

2両編成1本が増備されました。基本仕様は2次車と同様のものとなっています。

2008年製造(2000形4次車)

2両編成1本が増備されました。制動装置が純電気ブレーキ仕様に改良され、制御装置も三菱製MAP-124-75V187に変更となりました。

2012年製造(2000形5次車)

2両編成1本が増備されました。台車の軸箱支持方式が従来の円錐積層ゴムバネ式から軸梁式に変更となりました。

2015年製造(2000形6次車)

2両編成1本が増備されました。車内の案内表示器が遠鉄電車初の液晶2パネル式に変更となりました(その後、2次車と3次車にも設置)。

2018年製造(2000形7次車)

2両編成1本が増備されました。連結面の全周幌が従来の赤からグレーに変更となりました(2017年に2次車と3次車で施したもの)。また、車内に監視カメラが設置されました。

2021年製造(2000形8次車)

2両編成1本が増備されました。行先表示器が遠鉄電車初のフルカラーLED式となりました。


車両についての見解

現在、準備中。