東海道本線(大垣~美濃赤坂)

路線について

所在地 岐阜県(大垣~美濃赤坂間として)
駅数 3駅(大垣~美濃赤坂間として)
開業 1872年(明治5年)10月14日(本開業、当路線全体として)
1919年(大正8年)8月1日(大垣~美濃赤坂間として)
距離 5.0km(大垣~美濃赤坂間として)
複線以上が存在しているか ○(大垣~南荒尾信号場間)
電化区間が存在しているか
最高速度 120km/h(大垣~美濃赤坂間として)

東海道本線(大垣~美濃赤坂)路線図

クイックアクセスガイド

路線の概要(全体として)

路線の概要(大垣~美濃赤坂)

路線の歴史(大垣~美濃赤坂)

沿線の概況(大垣~美濃赤坂)

駅の紹介(大垣~美濃赤坂)

車両(大垣~美濃赤坂)


路線の概要(全体として)

東海道本線は、東京から横浜・静岡・浜松・名古屋・大阪などの、太平洋ベルトといわれる本州の太平洋側の各都市を経て神戸までを結ぶ路線です。

当路線のうち、新橋駅(後の汐留貨物駅、現存せず)~横浜駅(現在の桜木町駅)間は日本最初の鉄道として1872年(明治5年)に開業しました。その後関西で大阪駅~神戸駅間が開業し、数回にわたる路線延伸を経て1889年(明治22年)に新橋駅~神戸駅間の全線が開業して首都圏と京阪神とが鉄道で結ばれました。ちなみに、豊橋~米原間の現在のルートとしては1884年(明治17年)に大垣~関ヶ原間が開業しています。その後、東京駅の開業や山間部でのルート変更などを経て、現在の東海道本線が出来上がっていきました。長らく日本国有鉄道(国鉄)が運営する一本の路線でありましたが、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化によってJR東日本・JR東海・JR西日本の3社に管轄が分かれて運行するという体制となりました。

全線開業以降は日本を代表する動脈となり、東京と京阪神などを結ぶ優等列車が多数運行されていましたが、1964年(昭和39年)に輸送力増強を目的とした東海道新幹線が開通すると、遠距離の旅客輸送は同新幹線に譲り、並行する東海道本線の旅客輸送は地域輸送中心の体制に移行していきました。気候は関ヶ原付近をのぞくと通年温暖で、改良により勾配も抑えられています。

路線の名称は、かつて江戸と京都を結んでいた東海道に沿う経路で建設されたことに因んでいます。ですが、熱田駅~草津駅間は、当初中山道経由で路線が計画された経緯から、中山道および美濃路に沿っています。これは中世の東海道の経路であるとされています。現代では東海道本線と並行する主要道路として、東名・新東名・名神・新名神などの高速道路および国道1号がいずれも東京圏・名古屋圏・大阪圏の三大都市圏を結んでいるものの、一部区間では経路が大幅に異なるものとなっています。(例を示すと、熱田~草津間は東海道本線が関ヶ原経由なのに対して、国道1号は鈴鹿峠経由となっている。)


路線の概要(大垣~美濃赤坂)

東海道本線(大垣~美濃赤坂)は、岐阜県大垣市内にある大垣駅と美濃赤坂駅を結ぶ、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の支線です。

通称は「美濃赤坂線」で、ほかにも「赤坂支線」と呼ばれることがあります。

大垣駅と美濃赤坂駅を結ぶ5.0kmの支線ですが、実際の線路は南荒尾信号場で本線と垂井線から分岐していて、大垣~南荒尾信号場3.1kmは本線との重複区間となっており、支線部分の実際の長さは1.9kmとなっています。南荒尾信号場~美濃赤坂間は単線となっています。

美濃赤坂周辺で産出される石灰石・大理石の輸送を目的に1919年(大正8年)に開業しました。美濃赤坂駅では1928年に開業した西濃鉄道(貨物線)に接続しています。

当支線は日本の国有鉄道(鉄道省・日本国有鉄道)における内燃動車の発祥路線でもあり、戦前の1930年(昭和5年)よりガソリンカー(キハニ5000形)の運行が行われていました。また、1945年(昭和20年)まで西濃鉄道との直通運転も行われており、国有鉄道気動車の他社線乗り入れ第1号でもありました。

東海道本線(大垣~美濃赤坂)ではTOICAなどのICカード乗車券は利用できません。また、東海道本線の中では唯一、駅番号が設定されていません。


路線の歴史(大垣~美濃赤坂)

1919年4月25日荒尾聯絡所(現在の南荒尾信号場)を開設。
1919年8月1日大垣~荒尾聯絡所~美濃赤坂間開業(大垣~荒尾聯絡所間は重複区間)。
1930年2月1日ガソリンカーの運行を開始(大垣~美濃赤坂および西濃鉄道線内7往復)。
1930年12月1日荒尾駅を新設し、荒尾信号場を南荒尾信号場に改称。
1958年10月1日電化。
1987年4月1日国鉄分割民営化。東海旅客鉄道(JR東海)が継承し、日本貨物鉄道(JR貨物)が第二種鉄道事業者として貨物営業を開始。
2012年3月17日旅客列車のワンマン運転を開始。

沿線の概況(大垣~美濃赤坂)

大垣市にある大垣駅から接続している養老鉄道養老線を跨ぐと南荒尾信号場を通過します。同信号場では本線の下り線が2本に分岐しています(内1線は垂井線と呼ばれている)。南荒尾信号場で本線から分岐してすぐのところのカーブ上に荒尾駅があります。同駅を過ぎると住宅街を進み、やがて美濃赤坂駅に至ります。同駅からは貨物線の西濃鉄道市橋線が延びています。


駅の紹介(大垣~美濃赤坂)

駅名\種別 普通
大垣(CA77)
荒尾
美濃赤坂

※記号の凡例 ○:停車


車両(大垣~美濃赤坂)

313系