伊東線
所在地 | 静岡県 |
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駅数 | 6駅 |
開業 | 1935年(昭和10年)3月30日 |
距離 | 16.9km | 複線以上が存在しているか | ○(熱海~来宮間) |
電化区間が存在しているか | ○ |
最高速度 | 95km/h |
クイックアクセスガイド
伊東線(いとうせん)は、静岡県熱海市の熱海駅と静岡県伊東市の伊東駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(幹線)です。
熱海から伊豆半島東岸を走り伊東に至る路線です。熱海駅では東海道本線と東海道新幹線に接続し、また伊東駅以南では当路線を延長する形で伊豆急行線が伊豆半島南部の下田まで延びており、直通運転が行われています。東京方面から東海道本線を経由して多くの特急列車が乗り入れ、観光路線としての役割を担っています。
0キロポストは来宮駅に置かれていますが、正式な起点は、線路名称上の起点である熱海駅となっています。そのため、熱海駅~来宮駅間は併走する東海道本線との重複区間となっています。ただし東海道本線上に来宮駅のホームは存在していません。
日本国有鉄道(国鉄)の路線として初めて列車集中制御装置(CTC)を導入した線区です。
伊豆多賀駅~網代駅間のカーブはほとんど半径300mから400mとなっています。また宇佐美駅~伊東駅間は山地が迫る海岸沿いを走っています。全線の約3割がトンネル区間ですが、沿線は伊豆半島特有の軟弱地層のため、大雨が降ると土砂崩れの危険性が高く、しばしば運転見合わせになることがあります。
当線の来宮駅~伊東駅間は単線ながら全駅で行き違い可能となっていますが、ほとんどY字分岐のため進入時に減速を余儀なくされています。先に普通列車が停車していても、通過する特急列車が運転停車することが多くなっています。
旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「東京近郊区間」、およびIC乗車カード「Suica」の首都圏エリアに含まれています。
静岡県内を通るJR線で、唯一県内で完結する路線でもあり【国鉄時代は、特定地方交通線として廃止された清水港線と第三セクター鉄道(天竜浜名湖鉄道)に転換された二俣線もこれに該当した】、静岡県内でJR東日本が管轄しているのは、東海道本線の丹那トンネル以東と当路線のみとなっています(なお、東海地方にある路線や駅でJR東海が管轄していないのは、在来線の熱海駅とこの伊東線、三重県内の関西本線亀山~島ケ原間のみとなっている)。
1935年3月30日 | 熱海~網代間開業。その区間内に来宮駅・伊豆多賀駅が開業。 |
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1938年12月15日 | 網代~伊東間開業。その区間内に宇佐美駅が開業。 |
1958年5月20日 | 来宮~伊東間で列車集中制御装置(CTC)の使用を開始。 |
1968年9月9日 | 熱海~来宮間が複線化。 |
1984年2月1日 | 全線の貨物営業を廃止。 |
1985年2月25日 | 老朽化したCTC装置を取り換え使用開始。 |
1987年4月1日 | 国鉄分割民営化。東日本旅客鉄道(JR東日本)が継承。日本貨物鉄道(JR貨物)が全線の第二種鉄道事業者となる(全線の貨物営業を再開)。 |
1996年10月1日 | 横浜支社の発足に伴い、全線の管轄がこれまでの東京地域本社(現在の東京支社)から横浜支社に変更される。 |
2004年11月下旬 | ATS-SNからATS-Pへ更新。 |
熱海市にある熱海駅を出ると、来宮駅まで東海道本線や東海道新幹線と並走し、来宮駅からは当路線が左にカーブをとって、別れます。その後はトンネルを2本通り、伊豆多賀駅から網代駅の間は海沿いを通ります。網代駅を出たところで宇佐美トンネルに入り、トンネル内で伊東市に入ります。宇佐美駅からは再度海沿いを通り、しばらくしたところで伊東駅に着きます。
駅名\種別 | 普通 | 特急 |
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熱海(JT21) | ○ | ○ |
来宮(JT22) | ○ | | |
伊豆多賀(JT23) | ○ | | |
網代(JT24) | ○ | | |
宇佐美(JT25) | ○ | | |
伊東(JT26) | ○ | ○ |
※記号の凡例 ○:停車、|:通過
特急・急行列車用車両
185系
E257系
E261系
2100系(伊豆急行)
普通・快速列車用車両
E231系
E233系
8000系(伊豆急行)
3000系(伊豆急行)