北陸道ハイウェイバス(名古屋~福井・金沢線)

路線について

所在地 愛知県、岐阜県、滋賀県、福井県、石川県
停留所数 11
開業 1987年(昭和62年)7月20日
距離 名古屋~福井:不明
名古屋~金沢:247km
運行会社 名鉄バス(名古屋中央営業所)
ジェイアール東海バス(名古屋支店)
京福バス(福井営業所)
福井鉄道(福井営業所)
北陸鉄道(金沢営業所)
西日本ジェイアールバス(金沢営業所)

北陸道ハイウェイバス路線図

クイックアクセスガイド

路線の概要

路線の歴史

沿道の概況

停留所の紹介

休憩場所について

バス車両


路線の概要

北陸道ハイウェイバス(ほくりくどうハイウェイバス)は、名神高速道路および北陸自動車道を経由して愛知県名古屋市(名鉄バスセンター・名古屋駅)と福井県福井市(福井駅)・石川県金沢市(金沢駅)を結ぶ昼行便の高速乗合バスです。名称としては北陸道特急バスと呼ばれることもあります。

当路線開設時、名鉄グループ2社(名古屋鉄道:当時、北陸鉄道)と東海旅客鉄道(JR東海:当時)・西日本旅客鉄道(JR西日本:当時)が競願となりました。調整の上、北陸道特急バスとして共同運行することとなり、1987年に北陸道ハイウェイバス金沢線が、翌年の1988年に北陸道ハイウェイバス福井線が開業しました。

当路線はJRバス路線としては初めて名鉄バスセンターに乗り入れるとともに、名古屋行はJR名古屋駅バスターミナルで降車扱いしないなど、運行開始当初は話題となりました。なお、これら2系統の予約に関しては「発車オ~ライネット」をメインに据える北陸鉄道(北鉄)や福井鉄道(福鉄)、そして「高速バスネット」をメインに据えるJRバス2社においても、「ハイウェイバスドットコム」でのみ取り扱っています。

北陸道ハイウェイバス金沢線は北陸地方初の本格的な都市間高速バスであり、この地方の高速バス網拡充の先駆者となっています。金沢~名古屋間片道3,900円(当時)という競合するJR特急よりも格安な運賃と「バスは狭くて窮屈」という従来の概念を覆す、ゆったりした32人乗りバスを採用することで開業当初から好評を博してきました。

競合するJR特急「しらさぎ」「加越」の利用にも影響を及ぼすほど脅威を与える存在となり、翌年には大幅値引きとなる企画切符の発売をはじめました。しらさぎ号が新型車両(683系)へ移行する時期と前後して、北陸道ハイウェイバス金沢線も往復運賃を7,300円から6,000円に値下げするなどの対抗措置をとりました。

北陸道ハイウェイバス福井線では開設時、福井~名古屋の所要時間が2時間35分、同区間を走るJR特急「しらさぎ」に20分前後遅れを取る程度にもかかわらず片道運賃はJRの普通運賃並み、かつ着地での日帰り滞在時間を最大9時間以上近く取れるとあって(JRは尾張一宮~米原間で岐阜駅・大垣駅を経由するため、ほぼ直線的な名神高速よりも北へ大きく迂回することや、米原駅での進行方向転換・編成の増解結による長時間停車が所要時間上のネックとなっている)、停車都市周辺間のみの需要のJRからの奪取、並びに新規掘り起こしを掴みました。その上、名古屋駅で東海道新幹線と乗り継いで関東方面とを往来する乗客も、週末・連休の観光客を中心に見受けられる状況となりました(その要因として、JRでの乗り換え駅となる米原駅にはのぞみ号が全く停車せず、ひかり号とこだま号が毎時1往復ずつしか停車しないなど、米原駅に停車する新幹線の列車が少ないことがその一つとなっている)。のちに名古屋高速一宮線・清須線建設に伴う国道22号名岐バイパスの立体交差の減少から所要時間は当初より15分延び、逆にJR特急は新型車導入により10分前後短縮しており差は50分前後に拡がりました。ですが、往復・回数乗車券の値下げによるてこ入れもあり、引き続き好況を呈しています。

高速路線バスとしては中距離に属していますが、敦賀発基準でみる場合は近距離的な性格も現れています。敦賀駅から特急列車と新快速電車で乗り換えなしで行ける京都駅や大阪駅へ行く場合と比較して、福井線の名古屋への運賃・所要時間の差が少なく、従来遠出の買物先が京都・大阪主体であったところに、名古屋という選択肢を提供することとなりました。

その後ジェイアール東海バスと西日本ジェイアールバスが2010年12月9日より北陸道昼特急名古屋号を運行開始しました。こちらは北陸ドリーム名古屋号と共通運用となっており、両社ともドリームで出庫して昼特急で入庫(つまり北陸道昼特急名古屋号に関してはジェイアール東海バスが名古屋行、西日本ジェイアールバスが金沢行をそれぞれ担当)する運用となっていました【2021(令和3年)11月1日の北陸道昼特急名古屋号の運行終了後はドリームで出庫して北陸道ハイウェイバス金沢線で入庫する運用となっている】。

なお、いずれの系統も別路線のため乗車券・回数券・往復割引等は停留所が同じでも共通とはなっていません。また、いずれの系統とも運行開始以来、運行回数(便数)の増減は行われていませんでした。2021(令和3年)11月1日に北陸道昼特急名古屋号は運行を終了し、その補填として、北陸道ハイウェイバス金沢線が1往復増便されました(1日11往復での運行)。


路線の歴史

1987年7月20日金沢線が名古屋鉄道(名鉄:当時)、東海旅客鉄道(JR東海:当時)、北陸鉄道(北鉄)と西日本旅客鉄道(JR西日本:当時)の運行で開業。
1988年4月1日ジェイアール東海バスと西日本ジェイアールバスが東海旅客鉄道(JR東海)と西日本旅客鉄道(JR西日本)からそれぞれバス事業を引き継ぐ。
1988年7月16日福井線が名古屋鉄道(名鉄:当時)、ジェイアール東海バス、京福電気鉄道(当時)と福井鉄道(福鉄)の運行で開業。
1998年12月19日北陸小松を新設。
2005年愛知万博(愛・地球博)開催期間中の輸送対応のため、北陸道ハイウェイバス金沢線の名古屋鉄道(名鉄:当時)担当便を北陸鉄道(北鉄)に委託。
2010年12月9日北陸道昼特急名古屋号が開業。同時に全路線において名古屋駅のJRのバスのりばが名古屋バスターミナルから新幹線口(太閤口)へ移転。
2011年12月23日福井線の上りの全便が名古屋駅新幹線口(太閤口)に停車(それまでは1本のみであった)。
2017年4月17日名神一宮(インターチェンジ外)を廃止し、福井線と金沢線の名古屋~一宮IC間が名岐バイパス経由から名古屋高速道路経由に変更となった。
2019年4月1日北陸道昼特急名古屋号の片町・香林坊・武蔵ヶ辻を廃止し、金沢駅到着便の降車場所を西口(金沢港口)に変更。
2021年11月1日北陸道昼特急名古屋号が運行を終了。その補填として、金沢線が11月2日運行分から1往復増便。
2022年4月1日片町・香林坊・武蔵ヶ辻を廃止。
2023年7月1日金沢線の金沢駅の乗降場所を西口(金沢港口)に変更。
2023年12月1日越前たけふ駅・三国駅・あわら湯のまち駅を新設し、武生を廃止(三国駅・あわら湯のまち駅は土・休日と特定日のみ停車)。
2024年7月1日金沢線を1往復減便し、尼御前を廃止。

沿道の概況

現在、準備中。


停留所の紹介

停留所名\種別系統 福井線金沢線
名鉄バスセンター◆
名古屋駅(新幹線口)◆
敦賀◇ |
越前たけふ駅◇
鯖江◇ |
福井駅東口◇
三国駅◇
あわら湯のまち駅◇
北陸小松◇ -
松任海浜公園◇ -
金沢駅西口(金沢港口)◇ -

※停留所の凡例 ◆:下り乗車のみ・上り降車のみ、◇:下り降車のみ・上り乗車のみ

※記号の凡例 ○:停車、△:一部便のみ停車、▼:下りのみ停車、|:通過、∥:経由なし、-:設定なし


休憩場所について

福井線:賤ヶ岳SA
 金沢線:南条SA


バス車両

名鉄バス

三菱ふそう・エアロエース

ジェイアール東海バス

三菱ふそう・エアロエース

日野・セレガHD(2代目)

京福バス

三菱ふそう・エアロエース

福井鉄道

三菱ふそう・エアロエース

日野・セレガHD(2代目)

北陸鉄道

三菱ふそう・エアロエース

西日本ジェイアールバス

三菱ふそう・エアロエース

いすゞ・ガーラHD(2代目)