JR東海キハ75形気動車

車両について

運用事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
製造所 日本車両製造
製造年 1993年(平成5年)~1999年(平成11年)
製造数 40両
運用開始 1993年(平成5年)8月
運用路線 関西本線(名古屋~河原田)・紀勢本線(津~多気)・高山本線(岐阜~下呂)・太多線・参宮線・伊勢鉄道伊勢線
最高速度 120km/h
備考

JR東海キハ75形気動車

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車両の概要

車両の性能・仕様

形式

番台区分について

編成

車両についての見解


車両の概要

キハ75形気動車(キハ75がたきどうしゃ)は、東海旅客鉄道(JR東海)の一般形気動車です。

JR東海では、日本国有鉄道(国鉄)から承継したキハ58系・キハ65形気動車を非電化区間に直通する快速・急行列車に使用していましたが、それらの車両の老朽取り替えを目的として設計・製造され、1993年から1999年にかけて計40両が製造されました。


車両の性能・仕様

車体構造

車体は311系電車と同様にステンレス鋼製の車体に両開きの客用扉が片側3箇所、オレンジ色の帯が2本という外観となっています。連続窓が採用され、車端部を除いて固定式です。低床構造とされたため扉付近には段差(ステップ)が存在していません。

エンジン・制御装置・台車

エンジンはカミンズ社スコットランド工場製NTA-855-R-1(JRグループの型式:C-DMF14HZB、350ps)を各車両に2基ずつ搭載し、変速機はキハ40系およびキハ85系と同一の新潟コンバータ(現在の日立ニコトランスミッション)製のC-DW14Aでトルクコンバータを用いる変速段が1段に加え、直結段が2段となっています。最高運転速度は120km/hで、キハ85系と同等の性能を有しています。

台車は軽量ボルスタレス式で、ヨーダンパを装備するC-DT60形となっています。

ブレーキ制御は電気指令式で、その他機関ブレーキとコンバータブレーキも装備しています。

車内仕様・サービス設備

車内設備は311系電車に準じたもので、転換クロスシートを採用していますが、乗降扉付近と車端部側は転換式と同一寸法の固定クロスシートとなっています。0・200・400番台には車椅子対応トイレを設置しています。各車の車端部妻面にはLEDを用いた車内案内表示装置を設置しました。0・200番台には車内公衆電話が設置されていましたが、2007年3月18日以降使用を中止しています。

種別・行先表示器と号車番号表示器は字幕式です。製造当初は前面行先表示器の字幕の地色が黒でした。キハ58系のように臨時列車に使用されることを考慮し、当初から高山本線・中央本線の駅名や急行「エメラルド」での運用を想定した東舞鶴駅などを行先として表示できるようになっています。ただし、2006年3月に名古屋~奈良間を運転していた急行かすが号が廃止されて以降、定期列車でのJR東海以外のエリアへの乗り入れ運用は存在していません。


形式

キハ75形は以下の1形式から構成されており、番台区分によって機器・車内構成が異なっています。

キハ75形

運転台がついており、番台によってはトイレやワンマン運転用の機器といったものが搭載されています。


番台区分について

番台\設備 車内仕様ワンマン
対応
耐寒対策トイレ配置
0番台 転換クロス××名古屋
100番台 転換クロス×××名古屋
200番台 転換クロス
(中折れ機構付き)
××名古屋
300番台 転換クロス
(中折れ機構付き)
×××名古屋
1200番台 転換クロス
(中折れ機構付き)
×美濃太田
1300番台 転換クロス
(中折れ機構付き)
××美濃太田
3200・3400番台 転換クロス
(中折れ機構付き)
美濃太田
3300・3500番台 転換クロス
(中折れ機構付き)
×美濃太田

編成

キハ75形の編成には番号が定められていませんが、組み合わせとして4両・3両・2両の3種類が存在しています(定期運用の場合)。

4両(0番台、2次車は+200、ワンマン対応が当初からなされていたものは+200、耐寒対策が施されたものは+1000、ワンマン対応が後年になされたものは+2000)

キハ75-0キハ75-100
キハ75-0
キハ75-0
キハ75-100
キハ75-100

3両(1200番台、ワンマン対応が当初からなされていたものは+200、ワンマン対応が後年になされたものは+2000)

キハ75-1200キハ75-1300
キハ75-1200
キハ75-1300

2両(0番台、2次車は+200、ワンマン対応が当初からなされていたものは+200、耐寒対策が施されたものは+1000、ワンマン対応が後年になされたものは+2000)

キハ75-0キハ75-100


車両についての見解

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