伊賀鉄道200系電車
車両について
| 運用事業者 | 伊賀鉄道 |
|---|---|
| 製造所 | 東急車輛製造(現在の総合車両製造所) |
| 製造年 | 1989年(平成元年)・1990年(平成2年) |
| 総数 | 10両 |
| 運用開始 | 2009年(平成21年)12月24日 |
| 運用路線 | 伊賀線 |
| 最高速度 | 65km/h |
| 備考 | 元東京急行電鉄(東急、現在の東急電鉄)1000系 |
クイックアクセスガイド
車両の概要
伊賀鉄道200系電車(いがてつどう200けいでんしゃ)は、伊賀鉄道が2009年から運用している電車です。
1961年～1962年の製造から45年以上が経過している860系車両の置き換えとして、東京急行電鉄(東急)で使用されていた1000系電車を東急テクノシステム長津田工場で改造した上で、制御電動車モ200形-制御車ク100形の2両編成が導入されました。
| 主な改造点 |
|---|
|
・正面の行先表示器を字幕式からLED式に変更し、小型化。 ・側面の行先表示器を撤去。 ・各車正面のジャンパ受け、東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線直通関連の空気管および非常連結栓を撤去。 ・モ200形の前部に下枠交差型パンタグラフを増設(203編成は後部に下枠交差型パンタグラフを増設、なお、205編成は菱形パンタグラフ)。 ・座席の一部を固定クロスシートや固定した転換式クロスシートに変更。 ・整理券発行機・運賃箱・運賃表示機を設置。 ・ク100形に車椅子スペースを設置。 ・各車に撤砂装置を搭載。 ・201編成・202編成の制御装置は種車のものではなく、他車両からの発生品に載せ換え(203～205編成は種車のものをそのまま利用)。 ・補助電源装置が種車に非搭載だったため、他車両から120kVA静止形インバータを流用。 ・保安装置を東急ATC-P/東京地下鉄新CS-ATC・東急式ATSから近鉄式ATSに変更。 ・警笛に近鉄仕様の電気笛を追加(空気笛はそのまま)。 ・ク104・ク105に軌条塗油器を新設。本体は伊賀神戸側を向いて左側(CPやSIVがある側)に搭載され、油噴口は連結面方台車に設置されている。 ・中間車を種車としたモ200形モ203～モ205・ク100形ク105に運転台を取り付け、ク105は併せて電装解除を実施。 ・205編成の台車は廃車となった東急9000系の台車を流用(東急1000系に付随車が存在しなかったため)。 |
車両の性能・仕様
車体構造
車体はステンレス鋼製となっています。全長は18,000 mm、車体幅は2,800mmとなっています。
前面は種車の形状から201編成と203編成・204編成のうちク103・ク104が貫通扉が左に設置されているスタイル、202編成が中央に貫通扉をもつスタイル、203編成・204編成のうちモ203・モ204と205編成は新たに先頭車に改造されたため非貫通形(飾りの貫通扉枠がある)で丸形前照灯のスタイルとなっています。なお、203編成・204編成のうちモ203・モ204と205編成の尾灯はシリーズ21や大阪線・名古屋線5200系の車体更新車両と同様のものが搭載されています。
客用扉は幅1,300 mmの両開き扉を3箇所に配しました
車体の塗装デザインは201編成と202編成と205編成が「忍者列車」、203編成は「東急オリジナル仕様」、204編成は正面が「ふくにん列車 伊賀の四季号」のラッピングで、側面は広告ラッピングとなっています。
主電動機・制御装置・台車
主電動機はかご形三相誘導電動機となっています。また、制御方式はGTOサイリスタ素子を用いたVVVFインバータ制御となっています
台車は、ボルスタレス台車となっています。
ブレーキ制御は、回生ブレーキ併用の電気指令式となっています。
車内仕様・サービス設備
車内はセミクロスシートとし、1両に8人分の固定クロスシートが設けられています。
固定クロスシートは京阪9000系電車の車体塗装変更・全席ロングシート化改造の際に余剰となったもの(ノルウェー・エクネス社製)を購入し、長津田工場にて取り付けたものとなっています。203編成と205編成は京阪8000系電車の車内リニューアル・一部座席のロングシート化改造の際に余剰となった転換式クロスシートを購入し、長津田工場にて取り付けたものとなっています(座席を転換することはできず、運転席側に向きが固定されている)。
優先席は伊賀鉄道への譲渡時に優先座席のステッカーに張り替えられましたが、東急時代に設置されたオレンジ色のつり革はそのまま設置され、携帯電話使用のマナーステッカーもそのまま残されています。
室内のデザインについては、車内ドアの一部に忍者のラッピングが施されている点を除いては、東急1000系時代のものとなっています(205編成は木材が多用され、「木育トレイン」と呼ばれている)。
形式
200系は以下の2形式から構成されています。
ク100形
制御車(Tc)です。
モ200形
制御電動車(Mc)です。
編成
200系の編成は2両の1種類が存在しています。
2両
| モ200 | ク100 |
車両についての見解
現在、準備中。