岳南電車9000形電車
運用事業者 | 岳南電車 |
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製造所 |
日本車輌製造 東急車輛製造(現在の総合車両製造所) 日立製作所 |
製造年 | 1963年(昭和38年)~1969年(昭和44年) |
総数 | 2両 |
運用開始 | 2018年(平成30年)11月17日 |
運用路線 | 岳南鉄道線 |
最高速度 | 45km/h |
備考 |
元京王帝都電鉄(現在の京王電鉄)5000系(初代) →元富士急行(現在の富士山麓電気鉄道)1200形 5000系(初代)時代に鉄道友の会第4回(1964年)ローレル賞受賞 |
クイックアクセスガイド
岳南電車9000形電車(がくなんでんしゃ9000がたでんしゃ)は、岳南電車に在籍する通勤形電車です。富士急行1200形を2018年(平成30年)に譲り受けたものとなっています。
岳南電車では7000形モハ7002が主要機器の不具合により運用を離脱する事となり、その代替として2018年に親会社である富士急行から譲渡されました。1200形1206編成モハ1206・モハ1306をモハ9001・モハ9101に改番し、岳南鉄道線にて2018年11月17日に営業運転を開始しました。
譲渡に際し下吉田駅から陸送により京王重機に搬入され、譲渡向け工事を実施しました。
かつて同線を走っていた5000系と同じオレンジ色をベースに白帯を纏う塗装に変更し、岳南鉄道線対応のワンマン化対応工事を行いました。なお主要機器等(台車・主電動機・制御装置など)は富士急行在籍時からの変更・改造・交換は施されずに活用され、車内設備についても富士急行在籍時のセミクロスシートのまま、座席のモケットが藤色から赤系のものに張り替えられた以外は概ね内装を保持しています。塗装以外の外観上の変化としては側面の行先表示器は撤去され、車外スピーカーが設置されました。
集電装置は富士急時代にシングルアーム式のパンタグラフに換装済みで、即ち譲渡に際して同社初のシングルアーム式パンタグラフ搭載車となりました。
現在岳南電車在籍の電車で唯一動力系のブレーキ(発電ブレーキ)が作用する電車でもあります(界磁チョッパ制御の7000形と8000形は京王時代にあった回生ブレーキ機能がカットされている)。
昼間など運用されない時は岳南江尾駅構内に留置されています(8000形と同様)。
車体構造
車体は普通鋼製となっています。全長は18,000mm、車体幅は2,800mmとなっています。
前面は京王帝都電鉄からの前面に貫通扉を設け、貫通路は幌台座をシールドビーム2灯を配したヘッドライト部分まで一体化したデザインとなっています(上部に尾灯、下部に標識灯を横長の角形形状のランプで配した)。
客用扉は片開き扉を3箇所に配しました。
車体の塗装デザインは橙系の色を配したものとなっています。
主電動機・制御装置・台車
主電動機は直流複巻電動機となっています。また、制御方式は抵抗制御となっています。
台車は、インダイレクトマウント空気ばね台車となっています。
ブレーキ制御は、発電ブレーキ併用の電磁直通式となっています。
車内仕様・サービス設備
車内はセミクロスシートとしています。
9000形は以下の2形式から構成されています。
モハ9000形
下り方(岳南江尾方)の制御電動車(Mc1)です。
モハ9100形
上り方(吉原方)の制御電動車(Mc2)です。
9000形の編成は2両の1種類が存在しています。
2両
モハ9000 | モハ9100 |
現在、準備中。