岳南鉄道7000形・8000形電車

車両について

運用事業者 岳南電車
製造所 東急車輛製造(現在の総合車両製造所)
製造年 1962年(昭和37年)~1987年(昭和63年)、1991年(平成3年)
総数 5両(全体)
3両(7000形)
2両(8000形)
運用開始 1997年(平成9年)3月8日
運用路線 岳南鉄道線
最高速度 45km/h
備考 元京王帝都電鉄(現在の京王電鉄)3000系
3000系時代に鉄道友の会第3回(1963年)ローレル賞受賞

岳南鉄道7000形電車(運用離脱済みの編成)

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車両の概要

車両の性能・仕様

形式

編成

車両についての見解


車両の概要

岳南鉄道7000形・8000形電車(がくなんてつどう7000がた・8000がたでんしゃ)は、岳南鉄道および同社から鉄道事業を引き継いだ岳南電車に在籍する通勤形電車です。京王電鉄3000系(廃車)を1996年(平成8年)から1997年(平成9年)と、2002年(平成14年)に譲り受けたものとなっています。

7000形はワンマン化・5000系(廃車)の置き換えのため、京王3000系の中間車デハ3100形を京王重機整備で両運転台化した車両で3両が在籍しています。

京王3000系の中間車はMM'ユニット方式のデハ3000形・デハ3050形と1M式のデハ3100形がありますが、7000形に改造する際はデハ3100形が使われています。デハ3100形は1971年から京王井の頭線の5両編成化のために製造された中間電動車で、車体は3000系第3編成以降と同様のオールステンレス鋼製全長18.5m広幅車体とし、扉も片側3扉両開きを採用しました。

岳南鉄道への譲渡に際しては両端の窓を撤去し、京王2000系電車(廃車)に類似した橙色のFRPのカバーを取り付けた鉄製の運転室を新設、運転台設備や尾灯は京王5000系(初代・廃車)のものを使用し、冷房用SIVを設置しました。なお、7002・7003の2両のみ、ジャンパ線により総括連結運転ができるようになっています。また、側面行先表示機は3両とも撤去されています。

1996年12月5日に7001が竣工し翌1997年(平成9年)3月8日より運転を開始しました。同年9月22日には7002・7003も竣工して3両が出揃い、5000系は定期運用から離脱しました。その後5000系は5002Fが予備車として残っていましたが、後述の8000形によって置き換えられています。

2016年3月20日、7001の塗装が京王井の頭線時代を彷彿させるブルーグリーンに変更されました。正面下部の行先表示器はステッカーでの再現となっています(その後、2021年に同社が「吉原駅での運転体験」を目的として実施したクラウドファンディングにより、お色直しの資金を捻出することが可能となったことから、翌2022年初頭にかけて再塗装を実施。2022年4月より実際に運転体験に使用されている)。

7002の引退以降、季節ラッピングを7003が担当しています。

一方の8000形は定期運用から離脱したものの予備車として残っていた5000系を置き換えるため、2002年(平成14年)に登場しました。2両編成1本のみの在籍で、同年11月16日に運転を開始しました。

7000形と同様、京王3000系を京王重機整備で改造のうえ導入していますが、部品供給の関係で運転台機器は京王6000系(抵抗制御の1次車・6001F~6006F)の廃車発生品を使用し、岳南鉄道では唯一のワンハンドルマスコン車となっています。運転台化改造の工法も若干変更され、運転席後ろの窓が連結面の小型窓の発生品に変更となっています。また、種車の製造時期の違いから空調機器などで車両によって違いがあります。同社で初めて車椅子スペースが設置され、バリアフリーに対応した車両となっています。7000形同様に側面行先表示機は撤去されています。

7000形との識別のために塗装は緑となり、公募により「がくちゃんかぐや富士」と愛称が付けられました。愛称の由来は、同社の愛称である「がくちゃん」と、沿線が竹取物語発祥の地であることから同作登場人物の「かぐや」、富士市の「富士」にちなんだものとなっています(その後、2022年11月に5000系電車の復刻カラーであるインターナショナルオレンジに塗装が変更された)。

昼間など運用されない時は岳南江尾駅構内に留置されています(9000形と同様)。


車両の性能・仕様

車体構造

車体はステンレス鋼製となっています。全長は18,500mm、車体幅は2,872mmとなっています。

前面は京王2000系電車に類似した形となっています。

客用扉は両開き扉を3箇所に配しました。

車体の塗装デザインはすべて橙系の色を配したものとなっています。

主電動機・制御装置・台車

主電動機は直流複巻電動機となっています。また、制御方式は界磁チョッパ制御となっています。

ブレーキ制御は、電磁直通式となっています。

車内仕様・サービス設備

車内はロングシートとしています。


形式

7000形・8000形は以下の3形式から構成されています。

モハ7000形

7000形の制御電動車(Mc)です。

モハ8000形

8000形の制御電動車(Mc)です。

クハ8100形

8000形の制御車(Tc)です。


編成

7000形・8000形の編成は2両・1両の2種類が存在しています。

2両

モハ8000クハ8100

1両

モハ7000

車両についての見解

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